成功することや楽しむことへの、恐れの気持ち。

失敗することが恐い、苦しい状況になることが恐いという、状況と感情の結びつきは普通なので、説明するまでもなく理解ができることですよね。

しかし、中には、成功することや、楽しみを得ることにも、恐れの気持ちが出てしまう方がいます。

そういう方は、自分を過小評価していたり、肯定感をもてなかったりして、そんな自分が「必要以上に」実りを得てしまうと、その分(釣り合いをとるかのように)誰かが不幸になるかもしれない。または、自分に反動のように罰が降りかかるのではないか、という考えにとらわれます。

ものごとのとらえ方が、自分を差し置いてしまうという、「犠牲的」なところがあり、自分が苦労してでも他人のためにと頑張ってしまうタイプの方は、自分のことを十分に考えていける時間も余裕も機会もあっても、怖れがあるため、「楽しめない」のです。

失敗への恐れがあることは、分かりやすい結びつきですから自覚しやすいですが、成功することや楽しむことへの恐れがあることは、なかなか自覚しにくいものです。

そういう方が、「楽しいこと探し」をしても、(何しろ、楽しみを恐れていますから)何をやっても心に響かず、「楽しめない自分はつまらない存在だ」というふうに、自己否定が強くなってしまうこともあります。

本当は、そんなことはないんですけれどね。

誰もがそれぞれ価値があり、自分を大事に自分を信じて生きていくことが可能であり、として大事だと思います。

楽しめないのは、楽しむことに制限をかけていて、それは「恐れ」があるからだ、という点にまずは気づくことからスタートです。

そして、今までより少しだけ自分を「緩める」ことを意識してみましょう。

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