未来についての心配や、未経験のことに対する迷いなど、程度の差はあるにしても、この種の不安がない人はいないと思います。
特に、移り変わりの時期には、未知への恐れが大きくなるあまり、過去の安定や現状維持の方向に気持ちが傾いたりもしますよね。
もう、前に進むしかないという状況でも、それでもなんとか維持の方法を探ろうとして、ますます袋小路に入ってしまうケースもあります。
「未来への不安(現状が、どのように変化するのか見通しがつかない不安)」や、「この先の人生そのものへの不安」がある方には、ドラマのようなものだと思えばいいとお伝えしています。
その状況(もしくは人生そのもの)は、2時間のサスペンスドラマを演じていると思ってください、と。船越さんが出てくるドラマですね(笑)。
あの手のドラマは、キャストを見た瞬間、犯人が分かってしまいますよね。主役以外で、一番の大物俳優さんが間違いなく犯人です(笑)。
で、開始から10分もたてば、犯人もすでに確定済、あとは、どんなサスペンスな展開があるかを見ていくだけです。脅迫状が届くのか、それとも盗難にあうのか・・・。
そして、ラスト15分になったら、それまでの展開にかかわらず(笑)、皆で崖に行き、船越さんが登場して事件を解決し、エンディングを迎えます。登場人物が出そろう~犯人(キーパーソン)がほぼ確定~すったもんだ、いろいろあって・・・~最終的に崖で解決、というのが一連の流れです。
サスペンスな展開が、そのつど、温泉旅館だったり、商社だったりのバリエーションはあっても、毎回同じ流れがあって、最終的には、何らかの結果がでるようになっています。
人生も同じで、どんな状況にあっても、いつかは必ず、その状況のゴールにたどり着きます。筋書きを予め知ることはできないけれど、ドラマの一番盛り上がっている場面(ということは、主人公が窮地に追い込まれているところ)が、いつまでも続くことはないという点は確実です。
ですから「この状況が、いつまで続くのだろう・・・?」と心配しすぎずに、「この状況がいつまでも続くことはない」と考えればいいのです。そして、その時点での最善を尽くして進んでいけば、エンディングにたどり着きます。
未知への不安というのは、サスペンスな展開の部分が、具体的にどうなるのだろう?という不安だと思います。そのこと自体は、どうやっても事前に知ることは不可能です。
けれど、どんな展開があろうとも、どれほどに盛り上がってジェットコースターのような展開をみせたとしても、いつかはエンディングがあり、それなりの結末をみるという点が分かっていれば、恐れの気持は少し、薄らいでいくものではないでしょうか。
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