自分を否定しているときは、「自分を信じている(少なくとも否定はしていない)誰か」が、実際以上に素晴らしい人に思えて、ときに恋愛感情がわくこともあります。
実際には、単にわがままだったり、社会性がない幼さだったりするのに「信念をもっている見習うべき人だ」「私にはない特別な輝きがある」という認識になってしまうからです。
自分を否定していると、思考の配線がもつれて「ねじれたり」「遠回りになったり」「逆回りになったり」していることが、他者の認識にも反映します。
それでこう、私からみると「確かに悪い人ではないのはわかるけど、でもそこまででもないような……?」「ご相談者さま自身のほうが、むしろその人より優れているのでは」と感じるケースは結構あります。
でもこれは「そういうもの」です。
そういう認識になるし、そうして気づく学びなのでしょう。
ご相談の中では「その人への思いはとりあえず持ったままで、ご自身への否定を手放す」方向のセッションをしています。いきなりその人から離れるとか、思いを断ち切るなどという落差のつくことはあまりお勧めしていません。
とりあえず思いはそのままにするのは、自分を否定した状態ではうまい判断ができないからです。その関係がどういう方向にいくかは未知数ですから、いずれにしても少し時間を置いたほうが望ましい形に落ち着くことが多いようです。
恋愛も含めて、人は、人との関わりから学ぶことが大事なんでしょうね。お互いの学びのためにこうした機会が必然でつくられて、刺激を与えあっていくのだなあといつも感じます。
コメント
σ(^_^;)
あいたたた。ですね。これも。
私はまさに現在進行形で、その方をまるで小さな小さな幼児を見る視点で見守っている状態です。
誇大イメージ→(現実の姿を知って)幻滅→なぜか見捨てられず、変な情が湧き、マイナスからのスタートなので至って一般的で普通のことをその方がするだけで素晴らしく光って何倍も良く見える。→ついついその方の見方が甘くなる。
我ながら。痛いと認識しています。(^^;)
周りの親しい人からは「イタ恋」と揶揄されてますけど。
まあ。ほどほどにしていきたいと思います。
かぷちん様
投影していた理想のイメージと、現実との「開き」がいい感じに埋まっていけば、それはそれで、当初に思っていたのとは別の関係がつくられることもあります。だから人間関係というのは面白いですよね!