大人っぽい感性の子は、幼少期の人間関係で苦労することがあります。

私たちは、何度も生まれ変わって、たましいの成長を続けている霊的存在です。この世に生まれた瞬間から、資質や性格がゼロから培われるのではなく、以前の経験や資質を引き継いでおり、それらが独自な個性として備わっています。

そのため、実年齢とたましいの年齢は同じにはなりませんので、「無邪気で子供らしい子供」もいれば、「落ち着いた雰囲気の、大人っぽい子」もいます。

感性が大人な子にとっては、幼少期の同年代との団体行動は大変な苦痛を伴います。なぜなら、「子供の中に、ひとり大人が混じっているようなもの」だからです。

こういう子は、だいたい高校生くらいまで疎外感を味わったりするケースが多いようです。高校というのは、同じレベルの子が集まる場所であり、皆も精神的に成長して追い付いてくるので、そのあたりから、自分と(同年代の)周囲との感覚が揃ってくることもあり、本当に気が合う友達などを見つけやすくなります。年齢がいくほど、生きやすくなっていきます。

そして社会に出てからは、かなりアドバンテージがあります。すでに「大人」の感覚を備えて久しいので、「学生気分が抜けない」なんてことは、まずありません。すぐに社会に馴染んで活躍できる方が多いです。

ご自分がこのケースに当てはまると思われる方は、当時を振り返ってみると、「ああ、そういうことだったのか」と、納得できることと思います。

こういうことって、大人になった今の感覚で昔を振り返るなら、スピリチュアルな知識を当てはめて理解できるでしょうが、幼少期の当時はかなり辛い出来事だったことでしょう。

いくら感性が大人といっても、今回の人生の、その時点では所詮子供で、なぜ辛いのか、なぜ馴染めないのか、分かっていませんからね。

お子さんが当てはまりそうな場合は、親御さんの心がけとしては、年上の子供と関わる機会を見つけてあげるとよいかもしれません。

年齢が上の方と話が合いますので、大人と行動したがる子も多いです。けれど、苦労を避けて楽な経験ばかりさせるのが、よいとも限りません。

「同年代の子と、話が合いにくくて苦労する」という点すらも、学ぶべき要素のひとつであると、考えることもできます。

その時なりの年齢にみあった経験を積むことも学びであり、そのために、私たちは、毎回、生まれてきて0歳からスタートするのですから(笑)、あまり神経質になりすぎず、見守っていく姿勢も大切だと思います。

基本は、こだわりすぎずにおおらかに受け止めることですが、このような仕組みを知識として知っていると、少し気持ちが楽になる方もいると思いますので書いておきます。

また、これはひとつの例であり、団体行動の苦手な子が、必ずしも上記の理由だとは限りませんし、たましいが大人でも、同年代の団体行動を苦にしない子もたくさんいますので、参考程度にとらえてくださいね。

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