この世の人生は、学びのための経験なので、思い通りにいかないことがたくさんでてきます。思い通りにいくシチュエーションばかりになれば、人は深く考えないので、学びにならないからでしょう。
しかし、そうはいっても、苦難や迷いだけが学びの方法ではないですから、思い通りにいくことも、たくさんあります。
私たちの人生は、本人的に満足できるレベルかは別として(ここがポイントですね、笑)「それなりに、思い通りにいっている」部分も、少なくはないはずです。
あれもこれもと望むと、どこまでも不満足が続きます。
しかし、よく考えてみればたくさん得られているんだと気づけば、心に納得と安心が広がります。
自分がほしいものを望むのが悪いとか不要だとかではないのです。そういう気持ちも、人として自然なことであり、向上心のあらわれでもあるので大事なことです。
しかし、望むばかりになると、自分に自分が追い立てられて余裕がなくなります。「ない」がますます強調されて、「ある」ものに気づかなくなります。
得られていることのひとつひとつを眺めて、「ある」に気づくと、心に安心が広がっていき、「ない」を覆っていくんですよね。
「ない」 ことへの意識が、 「ある」 という事実を覆ってしまうのと、
「ある」 ことへの意識が、 「ない」 という事実を覆っていくのと、
どちらがいいかは言うまでもなく、どちらを選ぶかは自分が決められます。
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