このブログで「直感」を題材とするときは、「ひらめき」「思いつき」のすべてではなく、もっと狭い範囲の「霊的な作用が関連する直感」をさしています。
頭の中に、唐突に思いついたことや、根拠なく答えがひらめいたことの大部分は「過去の経験則からの反応」として起こっていることであり、そこに霊的なエネルギーの作用はありません。霊的な作用が関連している直感は、ごくわずかになります。
よく「直感を大事にする」とか「直感に従うほうがいい」という言われ方をすることがあるけれど、それは、せっかく得た直感を、思い込みだと流してしまうことがないように、日々を過ごしていく中で、ときには、直感という形での霊的な助言が与えられることを受けとめていきましょうということであって、すべてのひらめきに従うべきという意味ではないはずです。
すべてのひらめきを霊的なものだと思い込み、正しいはず、意味があるはずと、とりいれてしまえば、人生も生活も混乱してしまうと思います。なんでもかんでも、直感、直感、という考え方をすることは注意が必要です。
霊的な世界の方たちは、私たちがこちらの世界で、実際の経験から学ぶことをサポートしているので、そうそう干渉はしてこないものなのです。
私はご相談者さまにこのことを説明するときには、(霊的な直感がごくわずかであることを)たとえるなら、おにぎりに巻いた「海苔」や、ハンバーガーの上に載っている「胡麻」のようなもので、現実の生活という土台がある上に、プラスアルファとして与えられるものです、という表現をしています。
直感というひらめきが、おにぎりそのものや、パンそのものになることはなく、この部分は、自分が現実的な思考と行動を積み重ねていくことで、つくりあげていくべき土台なんですよね。その土台がしっかりとしていくほど、受けとる直感の量が増えたり、質が上がったりする、ということなのです。
現実的な行いと、霊的な直感と、バランスがとられていることが大事です。
コメント
いつもブログを拝見し勉強させていただいております。
コメントするのは久しぶりになります。
私の知人が日本語の「直感」は色々な意味で使われ誤解が多いと話していました。その人は、いわゆる霊感は英語で「inspiration」つまり「魂に入る」という意味が見えるので、「霊感」という言葉のほうが直感より相応しいのではないかと言ってます。そしていわゆる直感は「ヤマ勘」と大差ないからな(笑)とも。
その人とリカコさんは本質的に同じことを言ってるので、本日のお話は印象に残りました。短期間のうちに2度も同じ話を聞きましたので、個人的にも意味あることと受け止めています。
経験則からの直感に助けられることもありますが、あらためて気をつけようと思いました。いつもありがとうございます♪
アノさま
直感という言葉をつかわずに「雑多なひらめき」「霊的なひらめき」と区分するなら、英語での直感とは「それらの総称」であり、しかし日本では幅が広くて、後者の意味で使われることもあり、なおかつ、霊的なひらめきはごく一部分であるのに、(どちらにも直感という言葉をあてはめているために)それらの全部を、霊的なものだととらえてしまうことがある、ということですよね!
知人の方がいわれるとおり、「霊的な作用がある直感」は、ほぼ「霊感」といってもいいと、私もそう思います。