「霊感が強いから、憑依される」「憑依されやすいタイプだから、憑依される」というのは、よく目にする表現ですよね。しかし、憑依が起こることは、その条件だけで決まるわけではありません。
霊感が強くて、霊と馴染みやすいタイプの人は、平均的な人とくらべて、霊的な現象と遭遇しやすく憑依も「されやすい」ことは確かです。
けれど、憑依「されやすい」のと、「実際に、されてしまう」のは、同じではありません。例えていうなら、風邪を引きやすいことと、風邪を引いてしまうことは、まったく同じではないように、実際の現象は「されやすさ」だけで決まるわけではありません。
この世でおこるすべての現象は、同じ要素のあるもの同士が引き寄せ合うという、「波長の法則」が関連しています。憑依を含む、霊的な現象ももちろんこの法則の下にあります。
憑依がおこる条件は、霊感の強さだけではない。
同じ要素のあるものが引き寄せ合うという法則によって、ものごとが展開していきいますから、自分の状態が、憑依を作り出すような条件になっていなければ、そう簡単に憑依がなされることはありません。
霊感が強いからといって、のべつまくなしに憑依が起こっているわけではありません。
もちろん霊感の強さの影響は大きく関連するのだけれども、さらに、そのときの心身のコンディションによって、引きあう度合いがかわってきます。
自分の心持ちが高くあり、なおかつ、心身のコンディションをよい状態に保っていられれば、よいエネルギーに感化され、逆に、自分の状態が下がってしまえば、低いエネルギーに影響されてしまい、ときに憑依のような現象が起こってしまうというシンプルな仕組みです。
霊感が強くなくても、状態が下がれば、憑依されることもある。
つまり、霊感の強さだけが、憑依を呼ぶ条件ではない、ということです。自分のコンディションがひどく下がってしまえば、誰でも憑依される可能性はあります。
そして、霊感が強くて、霊的なことを馴染みやすい性質の人であっても、自分しだいで状態をととのえていくようにすれば、そう簡単に憑依されたりしません(ただし、どのように保っていても、憑依が「平均よりも起こりやすい」ことは性質としてかわらないため、そこは受け入れて都度、気をつけていくことが必要になります)。
しかし、人の状態は必ず上下しますので、状態が下がってしまうことは誰にでもります。そうして、一時的な憑依現象にあったとしても、自分の状態が持ち上がっていけば、(引き合うものがなくなるので)憑依も自然に解消していきますから、心配はいりません。
それもまた、「同じものが引きあうという、波長の法則」です。
引きあわなくなれば、自然と憑依は解消される。
「同じ波長のものが、引き寄せ合う法則」ということは、逆に言えば「波長が合わないものは、引き合わない」ことでもあるからです。
日常的に小さい憑依は繰り返されて、誰にでも起こっていて、ついたりはなれたりしていますから、あまり心配はしなくても大丈夫です。
性質は変えられないが、よい状態をキープすることは可能。
ただし、霊感が強くて、平均よりも憑依が起こりやすいようだと自覚があるなら、少し、そういう点に気を付けて、なるべくコンディションを下げないようにと意識してすごすと、かなり違いがでてきて、自分が自分を楽にすることができます。
性質そのものはかわらなくても、現象を最小限にすることはできますよね。たとえば、風邪を引きやすい体質はかえられなくても、日々の生活習慣を整えるなどの行動で「なるべくひかないようにという工夫」はできますよね。
それと同じように、霊感が強くて、霊と馴染みやすいタイプの人も、「憑依されにくくなる」生き方は可能です。
霊感の強さには、メリットもある。
また、霊と馴染みやすい性質は、デメリットばかりではないということも覚えておいてください。たとえば直感が冴えていたり、アイデアがよくひらめくなどというメリットもたくさんあります。
与えられている、霊的な性質を、良い方向にいかしていけば、憑依に悩まされることも少なくなります。
前向きや、明るさを大きく発揮しているときは、いきいきとしたエネルギーに満ちて、低いエネルギーと引きあうことはほとんどありませんからね。
そういう状態をキープしていければ、「霊的になじみやすい性質をいかして、高いレベルの霊的なエネルギーと引き合う」ことも可能なのです。
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