相手の気持ち把握したり、相手のために動くことが上手な人ほど、相手ありきの行動パターンが根付いてしまい、「自分の気持ちを把握できなくなる」ことがあります。
相手のため、という考え方や行動が習慣になって、「上司の要求にあわせよう」「世間の常識をはかっていかないと」「取引先のニーズを読んでいこう」というふうに、
自分の思考や行動の基準が「外の誰か、外の何か」であることが積み重なると、「内」へ意識を向ける機会は相対的に減りますよね。
そうすると、いざ自分の気持ちは?と考えようとしても、内への意識の向け方がわからなくなってしまいます。
外に何か対象があって、そこから自分の立ち位置や求められていることを計るスタイルになれていると、それが普通になってしまって、自分の気持ちをそのまま優先することは怠けに思えて、抵抗感がでてきてしまいます。
その状態を、受け入れてやっていけるならいいですが、長くそうした状態が続くと、疲弊しますから余裕がなくなり、余裕がなくなれば(それ以前なら、問題なく流せたことも)不満がわいてきてしまいます。
いつも相手のために尽くしている優しい方は、このことに注意しなければなりません。
相手のためという姿勢は素晴らしいけれども、外と内とのバランスをとった上で(自分のことも考慮しながら)、必要ならそうするという度合いを計ることも大切です。
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