自分が心からやりたいと思える仕事が、どんなものか分からないので、仕事を探す意欲がわかない方がいらっしゃいます。
といっても、労働意欲が無いわけではなく、自分が「これだ!」と思えるものや、手ごたえを見出せる職業がいい、という思いが強すぎて、前に進めない状態です。
自分が、どんな仕事に手ごたえを得られるか、という感覚は、働く経験を積み重ねることで身に付くものです。頭で考えているだけでは、実際のところはわからないので、答えは出にくいでしょう。
仕事の楽しさ、やりがいや、手ごたえというものは、実際に仕事をしていく中で、見つけていくことができるものです。通常それは、事前に頭で思っていたものとは、別の部分に存在します。
つまり、やってみなければわからないのです。心配になるので、事前に警戒心が出てしまう気持ちはわかりますが・・・、現実の経験というのは、良くも悪くも、思った通りには進まないものではないでしょうか。
やりたいものが決まらないので、仕事を選べない、という状況の方は、まず、あまり心配せずに、仕事をすること自体を目標として、できることをスタートさせてみてはどうでしょうか。
その仕事を続けていく中で、やりがいや、楽しさを、見つけてみるという考え方に、気持ちを切り替えてはどうでしょう。
入口で迷いすぎても、前に進めずに、時間だけが経過してしまいます。やりたいことや、手ごたえに繋がることは、何かの仕事を、まずは行っていくという経験を通して、活性されるであろう、「仕事の感性」のスイッチを入れてから、改めて探してみてはどうでしょうか。
そうすると、せっかく仕事をスタートさせたのに、途中で、方向転換するかもしれないじゃないか、と思うかもしれませんが・・・、迷ってスタートを切れないいまま時間が過ぎることと、途中で方向転換するかもしれないという可能性とは、どちらが自分にとって大きいリスクなのかを考えて、判断するとよいと思います。
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