全員と気があわないのは、普通のこと。

付き合いは、とても難しい学びのひとつです。この世で生きていく以上、苦手であっても相応の人付き合いは必要となります。

多くの方が、家族内や会社内の人間関係で悩みをもっています。仕事上の悩みも、業務内容ではなく、上司や同僚との問題であることがほとんどです。

家族を完全に避けることは不可能ですし、仕事をしないわけにもいかず・・・、人付き合いの問題は一生を通じて取り組んでいくようになっています。

気の合う人だけに囲まれていたい、そんな状況ならば楽に生きられるのに、と誰もが願いますが、人が数人いる状況において、全員と気が合うなんて奇跡のようなもので現実には不可能です。

手を広げた妖精

私たちは、あらゆる経験をして学ぶために、この世で生きている存在ですから、そのためには苦手なことも山ほど経験させられるようになっています。

まったく何の問題もなく、スムーズで葛藤のない状況からは、学びも少ないです。いろいろあるからこそ、立ち止まって考え、気づき、工夫して応用しようとする想像力と行動力が培われます。

どんな状況だろうと、人が数人集まれば、いざこざや問題が起こって「当然」と考えるくらいでちょうどいいのです。

開き直っていいというわけではないけれど・・・、広い人付き合いというのは、「何とか、表面上はうまくやっていく」のがベストであり、それ以上になろうとしなくても十分だということです。

そのあたりを割り切れるようになると、悩みが、悩みでなくなることがあります。同僚や上司との関係に無理をしなくなったら、いつのまにか業務上のプレッシャーからも解放されていて、楽になっていたというケースも多いです。

誰もが満足し、損得もなく、関わっている全員が心地よい人間関係なんて、まずありえません。「適度な距離感を保つことで成り立っている関係」が、ちょうどよいバランスなのです。

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