これまでのご相談を通して、ものごとがうまくいきにくい「思考と行動のパターン」が2種類あると感じます。ひとつは「手段にばかり走ってしまうこと」で、もうひとつが「自分の気持ちのみに意識を向けすぎてしまうこと」です。
順番に解説していきます。
手段にばかり走ってしまい、うまくいきにくい。
目的があって、それを達成する手段を探すなら何も問題はないのです。むしろ望ましいスタイルです。しかし「目的が決まっていないのに、先に手段を見つけようとする」とうまくいきません。
なぜなら、目的が決まっていないなら(それを採用する判断基準がないから)いい手段があっても決めきれないからです。
ひと昔前なら、手段から先に考えるのはよい方法でした。選択肢が限られているので、可能な手段はどれだろう?という方向から考えていけば、目的も絞り込みがなされて消去法で決めることができましたから。
けれど今の時代はまったく状況が違います。ひと昔前ならその道のプロしかできなかったことが、今は素人でもできるようになり、新しい選択肢が増え続けます。
どの時点でも「まだ自分が知らない手段が山ほどある」状況なので、手段を追いかけてしまうと「広がる一方」になり、絞り込みがなされずにとっ散らかります(>_<)。
今の時代は「手段から考えるのでは(以前のようには)消去法で決めることができない」ので、「先に目的を決めてから、手段を考える」という順番にすることが大事です。
自分の「気持ち」に向かいすぎて、うまくいきにくい
自分の気持ちを掘り起こし分析することでうまくいくのは「やりたいことがわからない」「自分がよくわかからない」という、自分探し的な迷いがある場合のみです。
それ以外のケースで自分の気持ちにたくさん向き合っても、状況はほとんど変わりません。なぜなら、うまくいかない「状況」とは、自分の外側にあるからです。
状況とは、影響をあたえる「環境的な条件のこと」なので、
自分の内側にある「気持ち」とは「領域が別」ですよね。
うまくいかないときには、たとえば「社会の変化」「会社の状況」「人間関係での立ち位置」などの環境的な理由があるはずなので、
意識の向かう先を、外側にすることが必要です。
コメント
手段を決めるのが苦手で、広がってトッチラカルばかりなのは、
自分の目的が見えていなかったからなのかーと思いました。
そういえば、今だけでなく、そういう時期が以前にもありました。。。
自分のことなのに、自分の目的をよく把握していなかったので、
誰かに話を聞いてもらうのは重要だな、とセッションの重要性を感じました^^
人生の混乱を防ぐ役割を果たされていますね。
hoshiさま
どこまでも広がってとっ散らかるタイプの人は、発想力が豊かで「選択肢を集めることが他の人より格段に上手」という特徴があります。それでますます広がっていく、、、ということなのだと思います(^-^;
目的が見えてきたなら、以降はその発想力を、目的と結びつけていかしていけばいいですよね!