目標の到達ラインを、もう少し近いところへ置き換える。

頑張っているのに、想定していた結果がついてこないというときは、もしかしたら、目標を遠くに置きすぎているのかもしれません。

遠いところにある大きな目標には、なかなか近づいている実感がわきませんし、反応や反映もわかりにくいもいのです。

そこを目指して進むのは、意欲が高くて素晴らしいことだけれども、進んでいる実感がない、反映がわかりにくいという状態で、長くモチベーションを保つことは簡単ではないです。

真面目で責任感が強い人は、「もっと自分が頑張ればいい。これでは頑張りがたりないのだ」という考え方をすることが多いのですが、こういうときは逆に、一時的に「目標の到達ラインを、少し近いところへ置き換える」という、緩める考え方が、役立つようです。

手ごたえを得ながら、進んでいけるような工夫をする。

ものごとがうまくいかないときに、「できないのは、自分に原因があるのだろう。もっと頑張らないと」とか、「できない原因をみつけて、ふさわしい対処の方法をとればいい」というふうに、自分が至らないためにうまくいかないという考え方をして、もっと頑張ろうとするのは、努力家で向上心が高い人に多いです

向上心が高い人は、少しでも先へいこう、より高いところへ、という気持ちのあまり、自分に過剰に負担を掛けてしまいます。自分の中で、そうすることが普通になっていて、そうしなければ進めないような追い立てられる気持ちにもなっていることもあります。

しかし、この世のできごとのほとんどは、多少は力を緩めてもなんとかなるもので、100%を目指す必要のあることは、そう多くはないです。

こうあるのが望ましいという理想や目標を、こうしなければならない、自分はそうあらねばならない、と置き換えて、自分がゴールを遠くしているのです。

そのことに気づいて、目標とするラインを、もう少し近くにおいてみることや、小さい範囲にきりわけて考えてみることで、実はそれだけで、うまくいかないという悩みが解消してしまうこともあります。

たとえば、現時点で100位にあるところを、3位入賞を目指そうという目標の持ち方では、やってもやっても3位が近づいてこないことになります。しかし、順位を計る機会ごとに、前回を上まわることを目標にしていくなら、100→95→84→80 というように、着実に上昇していることがわかりますよね。

スタート直後は、反映の度合いが大きくないので、あまりに目標を遠くにおくと、進んでいないこと、できていないことばかりが目立ってしまいますが、目標を近いところに変えて、達成ラインを小さくすると、自分がそれを実感しやすくなります。

 

手ごたえがあると、モチベーションが保ちやすいです。

そうしてある程度進んできたところで、元の遠い目標に、再度置き換えて,進んでいくといいのではないでしょうか。

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