自分の性質は、過去の経験をふりかえるとわかりやすい。

誰にもそれぞれ、「備えている性質(個性)」というものがあります。

これらは、生まれ持ったもの、先天的なもので、この人生を通じて共通している要素です。

自分が備えている性質を自分で知りたいときには、「過去を振り返る」のが一番よい方法です。過去の経験の中に、「自分らしさ」という共通性を見つけてください。

過去の「経験」には一貫性がなくても、その経験の中心になる「あなた自身」には一貫性があります。

同じようなことを好み、同じパターンで行動がなされ、結果がでているという規則性があるはずです。そうした部分が「あなたらしさ(の一部分)」です。

まだ知らない自分の何かが、まだ経験していない未来の中に含まれているのではないという期待から、人は未来に夢や希望を大きくいだくものですが、実際には、「自分の知らない何か」は、「過去の中にも含まれている」ものです。

自分が知らない何かとは、「気づいていない何か」と「未経験の何か」があり、前者は過去にも含まれています。後者は未来でしか把握できませんが、前者は過去を振り返ってみれば、見つけることができるのです。

自分らしさは、すべての中に含まれていて、過去、現在、未来のどこを抜き出しても存在しています。その中で、最も把握しやすいのは過去のことです。現在と距離がある分、比較がしやすいからです。

現在の自分が、現在を見つめることは、距離がなく重なっているので気づきにくいことが多いです。

現在のことは、自分で把握するよりも、他人に教えてもらうほうが(他人と自分には距離があるので)参考になるでしょう。

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