あえて「言わない」という選択が、最善のこともある。

自分が、既にそのことを経験済みでよく知っている事柄を、まだ経験が浅い人が迷ったり間違ったりしながら、取り組みをしていたら、「もっとこのようにしたほうが簡単だよ」とか、「そういうやり方だとうまくいかないよ」とアドバイスをして助けてあげたくなることがあります。

気持ちのやさしい人なら、相手が困っているようすを見ていられない、なんとかしてあげたいと思うでしょう。

けれども、そういうときは、口や手を出す前に、ちょっと冷静になって考えてみましょう。そのことは本当に相手に役立つのか、相手の領域に踏み込みすぎていないかということを。

たとえば、ゲームを楽しんでいる人がいるとします。ゲームの成績はあまりよくなさそうです。でも本人は一生懸命に取り組んでいるか、または楽しそうに取り組んでいるとします。

そんなときに、別の人が「私はそのゲームの攻略法をしっているから教えましょう。これはね、このようにやればいいんですよ。ね、こうすれば簡単でしょう」と口を出したら・・・大きなお世話になりますね。ゲームの楽しさを、奪ってしまうことになります。

もどかしく思えても、そのまま手を出さないことが最善という場合もあります。これは、内容によりますね。

言わないほうがいいいこともあり、見ないふりがふさわしくないこともあり、ケースバイケースであり、状況をみて判断するしかありません。

どのタイミングでどこまでを助言するのがいいか、判断は難しいですが、「自分と相手の関係性や距離感」をよく考えた上で、必要に応じて、ということですね。

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