お金を貯めたいのに、なかなか貯めることができない、というご相談は多いです。無駄遣いをしているつもりはないのに手元に残らない、という人もいれば、買い物が好きなので(結局、使っているので)貯めることができない、という人もいます。
いろんなケースがありますが、貯められない人に共通しているのは、「何のために、お金を貯めたいのか」という、目的がはっきりしてない、という点です。
たとえば、「体力をつけたい」という目的があって、「ジムに通って運動をしよう」という手段を見つけて、努力をすることができます。目的がはっきりしないまま、漠然と、ジムにいこうかな・・・と、考えているだけでは、なかなか取りかかれないものではないでしょうか。
目的がないと、(そのことを、達成するための)手段が思い浮かびにくいですし、手段が先にあっても、目的がはっきりしなければ、意欲が高まらないので、行動を起しにくくなります。
お金そのものは、「道具」です。買い物をするために代金として使う道具でもあり、労働の対価としていただく道具でもあります。
つまり、お金を貯めるという行為だけをとらえれば、それは、「道具を準備している」ことと同じです。
その「道具である、お金」は、何のために準備をしているのでしょうか。多くの、「貯めたいのに、貯められない」人は、ここが定まっていないのです。
目的がはっきりしないまま、手段として、道具を準備しようとしても、なかなか、気合いが入らないものではないでしょうか。
お金というのは、その他の物と違って、特定の要素に限定されず、すべてに関係しますから、目的を意識しにくいかもしれません。日々、使われるものだからです。けれど、だからこそ、意識が散漫になって、「つい、使ってしまう」ことにも繋がっているわけですよね。
日々の生活に必須であり、意識しようとしまいと、関わりを持ってくる道具であるお金ですが、「貯めよう」と意識して、行動を起こしたい、と思うのならば、その目的となるものも、「意識するために、設定する」ことが、有効になると思うのです。
お金(という、道具)を貯めて、何がしたいのか、何の目的で貯めるのか、その点を、改めて考えてみてはどうでしょう。
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