事務系のお仕事をしている人が、将来的な収入増を目指すための考え方。

セッションのご相談者さまは女性が多いので「事務」「オフィスワーク」についている方がほとんどです。「仕事をこのまま続けるか、転職するか」というご相談もわりと多くいただくので、収入面からの考え方を書いてみたいと思います。

これはあくまで「収入が不満で転職を検討している」場合で、人間関係や業務内容等が理由の場合はあてはまらないので、そのつもりで参考になさってください。

美しい女性の横顔

まずは「事務」の収入が低く抑えられている理由ですが、2つあると思っています。

ひとつは「昔と比べて、事務作業がIT化・OA化されたこと」です。それにより、事務のスペシャリストの需要が減ってしまったとも言えます。

昔は事務職もキャリアのある人は重宝されましたし、年功序列で給料も上がっていました。しかし、業務がシステム化されていくにつれて、事務職でキャリアがある人の優位性が(もちろんゼロではないにしろ)小さくなってしまったと感じます。

ふたつめは「事務の仕事は、会社の業績に直結しない」ため、作業を頑張っても、個人のアイデアを反映させても「時給・固定給は変わらない」からです。

この2つの理由は「転職しても(また事務系に転職するなら)同じ」なので、たとえば、15万が16万になるとか、20万が22万になることはあっても、「大幅なUPにはならない」のが今の時代の現実だと思います。

そのくらいで十分なら転職もアリでしょうが、もっと大きく収入増を目指したいなら、別の考え方が必要だと思います。

事務職のままだとあまり変化がないので、

①成果報酬型の仕事につくこと

②(転職せずに)副業をすること

を考えてみるのです。

時給、固定給ではなく、一定の条件が達成されるともらえるお金が上乗せされる営業職のような仕事につけば、うまくいけば成績が加味されて収入が増えます。営業、企画提案など、客先で成果をだしてくる動きが向いている人は、そういう転職もひとつの方法です。

しかしこの方法は向いている人は限られますよね。なので、現実的な方法としては「副業」をすることだと思っています。自分で別の仕事からの収入を「上乗せ」してトータルで収入増とする方法です。

私のご相談者さまたちにも、②の「副業」の道をつけるように頑張っている方が何名かいらっしゃいます。簡単ではないし、甘くはないけれど、未来にそういう道ができるようにいろいろ考えてみることは自分のためになりますし、新しいチャレンジをしてみる面白さもあります。

コメント

  1. caledonian より:

    リカコ様

    お世話になります。
    先日コメント入れさせて頂いたcaledonianと申します。

    (もはやスピリチュアルとは全くの無関係?なのですが)
    本トピックにつき、実は私も(職業柄)同様の相談を受けることがあり、宜しければ皆様のご参考になさって下さい。m(__)m

    この様な場合ですと、
    「ご自身の専門分野を高めてみては?」とアドバイスしております。

    具体的には例えば経理職ですと、簿記検定や公認会計士。法務職ですと、司法書士や弁護士などがこれに該当します。

    勿論、上記は専門資格ですから、直ぐという訳には行きませんが、
    只一方では、いくらAI技術が進んでも、会計の原則や法の体系自体は人類が作り上げたいわば”叡智の結晶”ですから、常に人間側での判断は必要となってきます。

    (例えばGoogle翻訳も近年飛躍的に向上しましたが、結局はプロの通訳には敵わないのと同じですね笑)

    そしてここからがキモで、資格取得後はあえて「別分野(上記だと例えば人事や総務等)」で勝負/活躍する事で、ようやく社会の中で所謂、「付加価値」が生まれる様になるケースが多い様に散見されます。

    この様な長期的なキャリア形成をされている方で、「薄給」というケースはほとんど聞いた事がありません。

    以上、横から大変失礼致しました。
    引き続きSkypeミーティングに”当たる”様に気長にお待ちしております(^^)

    • リカコ リカコ より:

      caledonianさま

      参考のご意見をいただくことは大変にありがたく思います。しかし、この記事で題材にしているのは「事務系で給料が上がらない」という内容ですから「一般事務」の方が対象です。簿記ならまだわかりますが、公認会計士や弁護士が、キャリア形成の上乗せとして目指す資格として現実的なものには思えません。
      caledonianさまが書いてくださったことと、私がここで題材としていることは、前提が違っているのだと思います