霊的な能力をつかった「解釈」が深まるのは人生の中盤以降

何かが見えたり、聞こえたり、感じたりという、霊的な能力による「あらわれ」だけなら、若いうちのほうが起こりやすい傾向にあります。しかしこの時期は、自分の中にそれらを紐解く材料がないので、ただ現象が通り過ぎていくだけになりやすいです。

どうしてそういうことが起こったのか、何を意味しているのか等、現象を「深く解釈」していけるようになるのは、人生の中盤以降になります。

霊的な現象を体験するだけなら、自分がそれとひきあう受信装置をもっていれば可能ですが、体験を深く解釈していくには、知恵が必要です。これは単純な知識のインプットだけではダメで、人生経験という裏付けがいります。

若いころに見える、聞こえるという現象だけが起こるのが「平面」だとしたら、そのことを深く「立体」的にとらえていけるのが人生の中盤以降です。

平面的な現象って、すーっと通り過ぎていきます。自分に霊的な能力があっても意外と気づかないままの人が多いのはそのためなのでしょうね。

それが人生の経験により深みをもって受けとめられるようになると、もうそれまでのように気づかないままにはできなくなり、向き合わされるようになっていく…、これが「大人になってから霊感に気づく」人のしくみです。