子どもの親同士の「ママ友」という関係が難しいのは、関係が単純な横並びでなくなるからです。かといって上下関係でもなく、「子どもを通して、親同士が微妙なバランスで繋がっている関係」ですよね。
お互いに、その関係を求めているわけでも、好きなわけでもなくても、子どもに付随して発生する、かなり義務的要素の大きい関係ではあるけれど、
表面上は「友だちっぽく」ふるまわないと間が持たないという、何とも微妙な「女性同士特有」の難しさがでてきます。
子ども同士の繋がりもあり、地域の繋がりもあり。
単純な自分だけの友だちならば、うまく距離をおいてほどほどに付き合うとか、ちょっと疲れてしまったときにはしばらく連絡しないとか、工夫をすることは可能です。
しかし、ママ友には「子ども同士」の関係も関わってきますし、「学校や幼稚園」の行事でも一緒になったり、「地域」の繋がりもあるでしょうから(家が近所である等)、いろんなことが関連してくるので、自分の気持ちだけ優先するわけにもいかず気があわない人がいると本当に大変だろうと思います。
人と人との「間」につくられる「関係」。
人間関係というのは、「人」と「人」との「間」に作られるものです。そこに、役割としての責任があったり、楽しさ等の感情があったり、信頼が作られたり、協力しようとする意思が含まれたりして「人と人との繋がり」となります。
ママ友同士というのは、その「間」がたくさんある関係です。「自分と子どもの間」、「相手の親と、子どもの間」、「親同士の間」、「子ども同士の間」、というふうに、たくさんあるので、繋がなければならない要素、つまり配慮しなければならない部分がたくさんあるので難しさがあります。
自分と相手という2人ではなく、最低でも4人(親子×2)ですからね。人数が多い分、間が増えて、そこをうめて関係を作ったり維持したりしようとすれば、あちらもこちらも気配りがいるので大変になります。
ずっとは続かない、子どもが大きくなるまでの間だけ。
しかし、ママ友同士は、子どもが大きくなれば自然と解釈していく関係です。
子ども同士の関係はしばらく続くとしても、親がセットになることは減っていきます。学校や地域との繋がりの深さも変わっていくでしょうから、そのように割り切りましょう。
あとは、人と人の間をつなぐところに、「感情」を入れすぎると苦しくなる場合もあるので、感情以外のもので、繋がるようにしてみるのもいいと思います。
たとえば、責任感や意思や行動というものを入れて、感情はあまり入れないようにして、心の中でのちょうどよい距離感をもっていくといいです。
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