改善や向上のための方法として。「直接の働きかけでなくても効果がある」という真理を理解しておいてください。間接的な働きかけも、すべてが繋がっているというしくみによって、自然と改善したり解決したりすることがあります。
わかりやすい働きかけとは、直接それに対する働きかけを自分がすることです。行動を起こしやすいですし、結果も把握しやすいです。
しかし、直接的な働きかけが、自分の都合上すぐにはできない場合や、その事柄の性質上そう簡単に動きをつけられないという場合もありますよね。
そういうときには、「直接の働きかけではないが、全体を底上げするために、できることをやっておく」という方法もとれます(この方法が適している場合と、そうでない場合とがありますが)。
たとえば、あなたが行動したことの結果として、何かひとつ、または一部分が、改善したり向上したりすると、それ以外の部分も、同じような動きを見せていき、全体が緩やかに底上げされていくものだと、実感したことはありませんか。
Aという事柄に対しての動きをとったところ、期待していたAからの反応は得られていないけれど、無関係のBやCの方面から、メリットのある情報がやってきたというようなあらわれになることもあるでしょう。
無関係に見える別の事柄も、自分という存在を通して繋がっているからこその、そうした反応の起こり方がある、ということなのです。
そのしくみに気づくと、直接の行動がとれなくても、今できることは無数にあるのだから、間接的な働きかけは「いくらでもできる」と気づきますね。
今目の前にあること、できることにまずは取り組むという姿勢の価値が、そういう考え方をしてみることで、改めてよくわかるようになります。
この世のすべては、繋がっていて、単体で存在しているものはありません。何かが、別の何かに必ず、繋がっているのです。
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