悩みや苦しみのほとんどは、「自分がこうなってほしい、こうありたいという思い」と、「自分に関わる現実(事実)」とが、重ならないことから生まれます。
思いと、現実との、「間」に感情が入り込んで、悩みになります。
両者の開きが大いほどに、あらゆる感情が入り込んでしまい、苦しくなったり、悲しくなったり、怒りがでてきたりします。
この状態を解決・改善するには、大きくわけて3つの方法があります。
1,現実の事柄に働きかけてをする(思いに近づくように、事実を変える)
2,感情に折り合いをつける(事実にあわせて、感情を変えていく)
3,何もせずに、そのままにする。
3つめの、「何もせずに、そのまま」というのは、「時間というしくみに委ねていく」という方法です。
この世には、時間という「変化のしくみ」がありますから、何もしなくても、現実が変化していくこともありますし、感情が変化していくこともあります。
たとえば、他人の動きがでてきたり、世の中のニーズがかわったり、自分の感情が薄れたり、新しい対象に関心がわいたりしていくなどです。
1や、2が、スムーズにできるなら、そうした直接の働きかけが、一番大きく変化をつけられます。けれど、それができないケースも多々あります(だからこそ悩みになります)よね。
そういうときは、3の方法をとって、周囲の変化や、自分の変化を観察してみることもよいと思います。それほど長い時間でなくても効果はあります。時間の変化が、思いと事実から、ほどよい距離感を作ってくれて、新たな気づきをあたえてくれることは多いものですから。
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