たくさんの知恵があるほど、迷いもでるもの。

年齢を重ねると、たくさんの経験と知識があり、使える知恵が多くなります。

そのほうが、人生でいかせる知恵が多くなり、有利になるように思えますよね。

しかし実際には、たくさん知っているゆえに迷いがでることもあります。

ひとつの方法しか知らないうちは、他を選びようがないので(^_^;)迷わずにられます。

やるか、やらないか、くらいしか迷う余地がないですよね。やらないという選択肢すら、若いうちはわからないこともあります。

大人になって、経験がたくさんあると、「その場面にあてはまる、複数の選択肢」を知っています。たくさんの中から「選べる」という利点もあるかわりに、「何を選ぶといいのか」という迷いがうまれます。

知っていることが多いほど、迷う幅も広がってしまいます。

たくさんを知らなければ、ワンパターンになるけれども迷わずにいられます。

幅の広さがあって、いろんな組み合わせができたり、工夫ができたりするほど、どのように何をするといいのか、どれが最善だろうかと迷う幅も広くなってしまうものなのです。

人生において、成長という変化が著しい一時期、そうした迷いが大きくでてしまうことがあります。

変に慎重になってしまう、何が最善なのかがわからない、こんな自分はおかしいのではと考え過ぎてしまうのですが、それは

わからないのではなく、わかることが増えているから、選ぶことに時間が掛かっているだけです。

そして、そういう迷いはずっとは続きません。

広がった知覚の範囲は、いつかは自分に馴染んで、「その広さが、自分の普通」になっていくからです。

それに馴染んでいければ、選択肢の中から不要なものを省くことも、ふさわしいものを選ぶことも、楽にやれるようになります。

迷いがなくなるわけではないけれど、迷うことの負担よりも、選べる範囲が広いことをメリットとしていかすことが、自然にできるようになるものです。

迷いでわからなくなるのは、広がりが自分に馴染むまでの一時期のみであると、しくみを知っておくと、いざそういう状況になったときも慌てずにいられますね。

それもまた経験であると理解して、未来を見据えていくことができるようになります。

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