変化とは、新たな楽しみを与えてくれる、ありがたいしくみ。

「今のままでいい、変わりたくない。それなのに何故、状況が変わっていってしまうのか、自分は多くを望んでいないのに」という考え方になってしまうことは、ときどきあるものです。

時間というしくみがあるので、そうはできないとわかっていても、このままがいいのにという気持ちはでてきますからね。

人は誰でも、未知のものを恐れ、既知のものに安心を覚えます。新しいものへの期待や可能性よりも、既に馴染んだものとの調和のほうが、優先することはおかしくないことです。

けれど、いくら感情的に、変わりたくないという思いが強いとしても、時間というしくみがあり、何かしらの要素が、少しずつ変わっていくことの連続で、この世の日々は成立しています。そういう前提で物事をとらえていくことも大切だと思います。

そして、必ず変化するなら、自分にとって喜びが伴う変化や、自分の学びになる変化となっていくように、努力や工夫をしていこうと考えていけばいいのです

このままでも十分、多くを望んでいない、というのは、一見、謙虚にも思えます。しかし、変わる世界において、変わらなくていい、というのは、無難をよしとして、成長を望まない考え方でもあります。

季節は、私たちが意識する、しないとは無関係に、自然の摂理として、そうなる時期がくれば必ず移り変わっていきます。

一日の時間も、私たちが、熱心に願って「ずっと朝のままで!」とおもったところで、思いが反映して朝が長くなることはなく、きまった時間で推移していきます。

それと同じように、私たちの人生にも、必ず、変化がやってきます。それは、私たちを苦しめるためでも、何かを奪うためでもなく、いろんな状況を経験し、たくさんの思考や感動を通して、成長していくためです。

春の次には夏がきて、そして秋になっていくように、変化は訪れます。

ならば、春には美しい花を愛でる機会をとり、夏になれば外に出掛けて行動し、秋になったら美味しい食事を楽しみ、冬には雪景色を眺めていくというような、変化に合わせて、その時々の、楽しみや学びをしていこう、という意識をもっていくほうが、人生が充実していきます。

そうして、変化に楽しみの要素を見出していけば、変化は、自分の居心地の良さを奪うものではなくなります。楽しみを与えてくれる、ありがたいものへと認識が変わっていくことになります。

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