前世の様子を、「夢」で見ることがある。

睡眠というのは、実は、かなりスピリチュアルな行為でもあります。

私たちのたましいは、夜寝ている間は、あちらの世界へ里帰りしている、という話は、江原さんの書籍などで、おなじみですよね。

それに、夢を見る、という行為も、私たちは、当たり前のように受けとめていますが、よくよく考えると、結構、不思議な仕組みでもあると思います。

夢は、そのときの自分の置かれている状況が反映したり、または、願望が反映したりする、現実の要素が多分に関わる内容のものもありますが、寝ている間に、あちらの世界に里帰りしているときの一部分を、記憶に残している場合もあれば、守護霊からのメッセージ的な意味合いのある内容を、「見せられる」などの、スピリチュアルな要素が関連していることもあります。

中には、「前世の様子を、夢にみてしまう」というケースもあります。

先日、「とても怖い夢を見てしまう。何度も同じ夢をみてしまうのは、意味があるのだろうか?」というご相談をいただき、その内容は、前世の体験の一部だった、というものがありました。

夢の内容というのは、簡単に言うと、「誰かを自分が攻撃して、その相手を傷つけて・・・、そして、自分は、その行為に対して、すごく不安でいっぱいになり、困っている状況」というもので、何度も、似たような場面の夢を見てしまう、と。

この方の前世は、武士だったのです。武士は戦が仕事ですから・・・、当時は、戦いの相手に向かっていく経験をすることも、あったと思います。

しかし、その武士としての場面そのものを見ているのではなく、自分を、「今の自分の姿」で認識していて、状況も、今の自分の現代の状況のように認識しながら、前世の一場面を見ているわけです。

前世の自分も、今の自分も、たましいの記憶が共通しているので、夢を見るときに、混ざってしまい、何の夢を見ているのか意味不明?になることも、あるものです。

前世を夢で見るとき、というのは、パターンがあって、 ひとつは、今の人生の、切り替わりの時期に、見ることがあります。

または、前世で何か印象的な出来事や、感情の大きな動きがあったとき、その当時の年齢と、現在の自分の実年齢が重なっている時期に、前世を夢で見ることもあります。

たとえば、前世で、30歳くらいのときに、とても強い印象や感情を伴う出来事があったとします。そして、今回の人生でも、たましいの課題として、やはり30歳くらいのときに、当時の感情や印象を、追体験、再体験するような出来事が起こることがあるものです。同年齢で、それらが交錯しあうような?ケースはしばしばあります。

そうしたケースで、その追体験となる今世での出来事を、実際の体験として味わう場合もありますし、中にはそれを、「夢で見る」という形で、体験する人もいるわけです。

そういうケースは、「前世に対して、もっとこうすればよかったな、とか、やり残したような思い」があって、その思いを解消することを、今回の人生での学びの中に含めて、意欲をもって生まれてきているケースによくみられます。

そして、その思い残しの学びを越えて、さらに成長したい、という思いが強くなっているときに、これらの夢を見ることが多いようです。この「前世が、武士さん」もそうでした。

意味がよくわからない印象的な夢は、もしかすると、前世での経験の一部分なのかもしれません。その可能性はあります。けれど、どちらにしても、大事なのは今回の人生のほうです。

夢には、そうしたスピリチュアルな要素が含まれていることもありますが、しかし、過剰にとらわれることなく、今の人生を大事にして、そのためのヒントや参考資料として夢や前世をとらえていく、というくらいの比率がちょうどよいのではないかと思います。

コメント