スピリチュアリズムというのは、「たましいの観点からの、霊的なしくみ」のことで、私たちがこの世でたましいの学びをしていく、指針となるものです。
この世での人生とは、たましいという(本来であれば)永遠のものが、一時的に肉体に宿り、与えられた命の時間を使って「人としての経験から学んで、成長していく」ためのものである、というのがスピリチュアリズムの基本的な考え方となります。
しくみというのは、言い換えると「構造」とか「組み立て」という意味ですね。「あの要素と、この要素が、このように関連していて、全体像としてこうなっています」というのが「構造」です。
つまり、スピリチュアリズムとは、「霊的なあの要素と、現実としてのこの要素は、こんなふうに関連して、私たちの人生や、たましいの構成要素となっているのです」と、「たましいのおりなす現象について、関連性や規則性を体系化したもの」となります。
規則性とは「一定のパターンがある」ことを言います。
たとえば、夜がずっと続くことはなく、かならず次は朝になります、というパターンが規則性です。
スピリチュアリズムの、霊的なしくみや規則性も、同様で、「こういう件は、こんなふうになっています」という説明をしたものです。一例をあげるならば、「人は、肉体をともなっている霊的な存在です」や、「同じ要素を持つもの同士が引きあうようになっています」というのが規則性ですね。
しかし、なぜかその点が正しく理解されずに「人としてこうすべき」「霊としてこうあるべき」というように、他人を決めつけたり批判したりする材料のようにとらえられていることがあります。
それは、こうなるパターンがあるという規則性と、このように守るべきであるという「規則」を、取り違えてしまっているからではないでしょうか。
スピリチュアリズムは、人が絶対に、守らなければならない規則である・・・かのようなとらえ方では、解釈がまったくかわってきますから、気を付ける必要がありますね。
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