もう、直感「だけ」でうまくいく時代ではない。

霊的な意味での「直感」とは、根拠なく「そうとわかる」「確信がある」という感覚で、そこには何らかのスピリチュアルなエネルギーが関連していると考えられます。

瞬間的に何かがわかるとか、答えが先にひらめくとかの感覚が他の人より優れていれば、その分プロセスを短縮したり、先回りしたり、得をすることができます。というか、これまではできました。

が、今の時代はもう、直感力が優れている「だけ」ではメリットを得ることは難しいです。なぜならテクノロジーの発達で、さまざまなものごとが解明されていき「こういうケースはこうすればこうなる」的なハウツーでとりくむほうが、正確で速いという時代に「なってしまった」からです。

天使の姿をした少女

10年前なら、まだそこまで、ものごとが体系化されていませんでしたから、直感力の高い人が「正解の答え」を瞬間的に選んで、他の人より得をすることができたと思います。入口での「良い選択」がもたらず優位性は大きかったですから。

しかしもう時代は変わり、さまざまなしくみが解明されて「こうすれば、こうなる」を大勢が共有でき、そちらのほうが精度にばらつきがなく再現性が高いです。(たとえるなら「天気予報が外れなくなった」のと同じようなことです)

以前なら「根拠なくわかる」ことの優位性があったものが、今はこく普通に「根拠にもどつく判断」で、それ以上のことができるということです。

また、最初の良い選択がその後の優位性をつくる度合も、薄れてきました。世の中がものすごいスピードで変化しているので、ある時点での最適解は、すぐに別のものに置き換わります。何が良いかはひとつの選択だけでは決まらず、その後の経験をどう重ねていくかが大事になってきています。

こうした状況の中で、直感ばかりを重視してしまうと、時代の流れに乗っていけず以前と同じところに居続けてしまいます。ここが注意しなければならないところだと思います。

もちろん、直感の高さには特有の価値はあります。こうした人の感性はテクノロジーでは置き換えられないもので、人だけが発揮できる能力として輝きを持ち続けることは変わらないでしょう。

しかし、今までのように「直感だけ」で優位性を出すのは難しいので、

現実的なものごとの理解や、行動の蓄積をしっかりとした上で「直感を掛け算」する

という切り替えが必要と思います。そうすれば、自分ならではの「キラリと光る付加価値」をつくり出すことはできるでしょう。

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