会話をするときに、質問をして答えてもらう、相手から質問されたことに答える、というやりとりはスムーズに繋がりをつくりやすい形です。
相手に合わせて内容を選ばなければなりませんが、そこに気を配っていけるなら、会話が進みやすいので、盛り上がったり広がったりします。
ふさわしい場面で、ふさわしい質問をすることができれば、話が上手で面白い人だという評価を得ることもできるでしょう。
けれど、この「質問形式の会話」には注意しなければならない点もあります。
質問が、詰問にならないように注意。
質問形式での会話は、次の話題に繋げていきやすいメリットがあるけれども、ときに勢いがつき過ぎて、相手を問い詰めたり、問いただしたりする「詰問」になってしまう場合があるので注意が必要です。
無難な話題を選んで質問をしているはずが、会話が進むうちに気楽さがでてきて、特定の話題に熱が入ってきたりすると、質問が攻撃性を帯びて「詰問」になってしまうことがあるのです。
そうなると、聞かれる側は、警戒して慎重になるかか、防御のために閉ざすか、または逃げるか。いずれにしても心を開くことにはならないでしょう。
目的は、相手を攻撃するためではないはず。
質問の目的は、話を盛り上げるためだったり、相手とわかりあって距離を縮めるもののはずです。
そのあたりをよく考えて、誤解を招かない言い方に配慮したいものです。
特に、自分の好きな話題になると、つい入れ込んでしまうクセのある人は注意しましょう。
質問する側と、される側にわかれる場合、される側のほうがなんとなく劣勢な感じで、質問する側のほうが優位な雰囲気のような、上下や主従のようなニュアンスがつくられがちですよね。
そのような雰囲気の中で、強めの質問を繰り返せば(発言者には、そんなつもりはなくても)質問をされる側の人は、威圧感を覚えるものです。
強い口調になったり、何度も同じことを繰り返し質問したりすることは、相手との間に壁をつくることになりやすいです。
理路整然とした説明が上手で、白黒つけたいタイプの方は特に、質問を繰り返すと「答えを迫っているような」印象を相手に与えやすいので、
やわらかい表現に置き換えたり、イエスでもノーでもない答え方になるような質問をまぜたりして、工夫をしていくといいですね。
こうした使い分けは、説明が上手な方にとってはそんなに難しくはないことのはずですから。
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