相手のために、一生懸命に尽くしている自分の労力が、正当に評価されず、とても軽く扱われてしまったり、そうするのが当然とでも言わんばかりの態度をされてしまうことがあっても、
「相手が、理解しなかった」というだけであり、「あなたが行った行為は、あなたのたましいにしっかりと刻まれる」という事実を覚えておきましょう。
知恵や経験が、増えるメリットは大きい。
自分がしたことは自分に返るのです。相手にしてあげたことも、(自分がしたことなのですから)いつか何かの形で、自分に返ってくることになります。それが、原因と結果の結びつき=カルマの法則です。
相手に通じないからと、相手を責める必要もないですし、思っているほどには自分にとってもデメリットはありません。
それをした経験によって、自分に身についていることは増えているので、今後の人生にいかされていくようになります。
たとえば、誰かのために調べたり工夫したりと、とっても負担で大変だったけれど、後に自分も似たような場面に遭遇して、前もって知識をつけていたことで時間短縮になったというケースなどは、思い返してみればきっとあると思います。
この世でおこるできごとのすべては、「そういうふう」になっていて、人のためと思ったことも、実は「自分のため」でもあるのです。
自分と自分の間には、距離がないからわかりにくかったり、客観視できないので判断がつかなかったり、自分のことだから何とでもなるからと、細部を端折ったりしてしまうことも、他人のことなら客観視しやすく、冷静な判断ができますから、そのほうが知識や知恵が身につくことがあります。
自分の学びのために、(便宜上)人のために動くという形を通して、いろんな経験を積んでいるケースは少なくないようです。
ですから、自分の苦労を理解しない相手にも、不満をもたなくても、ちゃんと自分が得られるものはあります。
広い意味でみれば、自分のためになっている、いろんなことが、そういうしくみになっているとわかると、人生のすべてが「自分のため」だとわかります。
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