プロセスが楽しいのは、動きという刺激があるから。

このことがうまくできるようになりたい!、こんなふうになろう!というように、目的をもって「目指しているプロセス」には、楽しさがあります。

その場所に達したら、きっとすごく幸せな気持ちになるだろうな、とか、達成感でいっぱいになるだろうなという期待で、それをモチベーションにして進んでいけます。

しかし現実に、そのレベルに到達してみると、瞬間的な高揚感や達成感はあるとしても、そんなに長く続く楽しさにはなりませんね。

「その目標に向かって、進んでいた時のほうが、もっと楽しかったなあ」などと思うようになったり、なかなかうまくいかなくて苦しかった経験すらも、「あれも、今になってみれば楽しさがあった」と懐かしくなったりするものではないでしょうか。

ゴールに到達してみてわかることですが、「目指すところに向かって、努力をしているプロセスのほうが、楽しさが大きい」ものなのです。

その理由は、プロセスには、「変化」という「動き」があるからです。

動きによる振動は、自分の心をも動かしてくれます。

心を動かす振動、つまりは、感動です。

行動がなくても、(内的な心の動きである)感動はできますが、行動することで与えられる振動は、わかりやすくて大きいので、その反応として、楽しみや喜びも大きく得られることは不思議ではないのです。

一度達成したことの、その後の「持続」は、上っているプロセスよりは動きが小さくなり、どうしても、日常の中にまぎれて、刺激が感じられなくなりますからね。

こうした感覚の変化は、飽きっぽさではないです。動きによる変化が小さくなれば、どうしても起こってしまう普通のことですから。

常に何らかの(小さいことでもいいので)向かっていける目標をもち、それに関連する行動を重ねていくと、日々に楽しさという刺激を与えることができるので、目的をもって過ごすことは、自分のモチベーションのためにも大事なことですね。

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