変化していくことには、時間が掛かる。

この世には時間というしくみがあり、物事はすべて何かしらの変化をしていきます。

その変化が継続していき、ある一定の結果になるまでには、ある程度の時間が掛かるものであり、すぐとはいかないものです。

なぜなら、変わるということは、(この世のしくみであり、その動きになれているとはいえ)、抵抗感を覚え、痛みを生じるからです。

それらを受けとめて、吸収していくことには、時間が掛かります。

自分が変化したくないのに、変化が起こってしまうならば、それに対して、ストレスになることは簡単に理解できますよね。

しかし、自分が変化したいこと、望ましいのでそうなりたいと願っていることですら、「変わることによる負荷」は発生してしまうものです。

たとえば、要らないものを処分するときに、「本当にそれでいいのか。後悔しないか。せっかく買ったのに」という気持ちになることは多いです。

もう疲弊感しかない、古い友人関係の整理も、「相手が悲しむのではないか。自分が悪者になったりしないか」と少しは罪悪感がでたりするでしょう。

「こんな職場環境はありえないから辞める」と決めたことも、その日が近くなってくれば、楽しかったこと、ありがたかったことなど思い出されて去りがたくなることもあります。

エネルギー的に、一度なじんだものは、そういうものなのです。

変化の過程で起こるストレス、痛み、抵抗感を、うまく散らしたり、吸収して受けとめていくという作業をする時間は、必要なプロセスだということです。

気持ちがあちらにいったり、こちらにいったり、思考と行動の方向も揃わずにぶれてしまったいするそれらの動きにも、意味も、意義もあるということですね。

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