自分が、やりたくてもできないことを、才能にあふれた人が、いとも簡単になしとげてしまう。
自分が、たくさんの努力をして、やっとの思いで到達したところに、あっという間に上ってきて、並ばれてしまう。
学校の中で、または社会の中で、こうした状況に置かれることは、よくあるものではないでしょうか。
自分と相手は、それぞれ別の人生で、自分は自分だと思っていても、わかっていても、それでも、心のどこかがザワザワしてくるものですよね。
しかし、時間を掛けて、出来ないことをできるようになっていくというプロセスが、自分の経験値となって役立つこともあります。
受け止め方によっては、そこが、自分の強みになることもあるのです。
いきなりはうまくできないことで、努力を重ね、工夫をこらして、模索していく経験から、別のことがわかるようになったり、多方面に役立つ地力が増していくこともあります。
たとえば、こういう人は、「教えること」が上手です。自分が、うまくできないことができるようになったという、変化を経験していることで、何がポイントなのか、何が理解しにくいか、相手がつまずきやすいところが、経験からわかるからです。
または、「うまくいっていたことが、途中で停滞してきた時の、立て直し」も上手にできます。うまくいくためのポイント、つまずきになりやすいポイントがわかっていることが、改善に役立ち、地道な積み重ねに慣れていることが、継続をする力になるからです。
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