広がる時期、閉じていく時期を、繰り返して動きはつくられていく。

この世には、「時間という変化のしくみ」があるので、どんなことも同じ状態に留まることはなく、必ず変化していくようになってます。

変化のなされ方は、細かくいえば無数にあります。

しかし、大まかにとらえていくなら、「広がること」「収縮していくこと」を繰り返していくという規則性がみられます。

季節を例にすると、今年の春、去年の春という狭いくくりでいえば、その年によって気温や湿度の違いがあります。しかし、一年には春夏秋冬の四季があるという規則性は一定ですよね。

ある特定の「事柄」だけにとらわれず、その「動きの全体」を広くとらえていけば、そうした規則性をつかんでいくことができます。

他にも、夜はいつまでも続かずに、いずれは明けて朝になることや、雨が降っていてもいずれは止んでいき、風がふいてもやがて収まり、波が寄せて返すというように、

動きの規則性は、「拡大すること」と「収縮すること」の繰り返しによってなされているのがわかります。

上記のたとえばすべて、自然界の動きですが、日常の生活に根ざした動きも、基本的にはこれと同じだと言えるでしょう。

広がっていき、閉じていく。また広がっていく。

このような繰り返しがなされていき、ずっと広がり続けることもないし、ずっと止まったままということもないという前提でとらえていけば、今やるべきことが、わかりやすくなると思うのです。

広がる時期には、広がる方向でのうまくいかせる姿勢でいればよく、逆の時期には、収縮していく方向の動きを、うまくやればいいということです。

たとえば、動きが止まってきたり、小さくなってきた時期には、自分の周囲を見直して、不要なものを減らすとか、増えすぎたものを整理する時期にすればいいですよね。

支出を減らす、無駄な動きを減らすという方向の動きで、その時点での最適化をはかっていくと、不要なものが除かれて、必要なものに集中しやすくなります。

不要なものが除かれ、スリム化されていくと、そこからまた「広がる動きをつけやすくなる」ものです。

つまり、不要なものを整理するという動きは、次の広がる動きをつけていくための、準備であり、後押しにもなるということです。

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