評価とは、どちらかといえば「上の人から下の人に対して行う」ことが多いものです。
親や教師が子どもに、上司が部下に、年長者が若者に対して「こういうところが素晴らしい」「この点を改めていきなさい」というふうに、価値や意義を判断して評価をします。
評価をされたほうは、そのことを光栄に思ったり、参考にしてふるまいを改めたりします。
上から下に行うということは、立場や年齢が上になっていくほどに「自分が評価をされる機会は減る」ことになりますよね。
自分より上の立場の人が、減ってしまうのですから。
そして、自分のほうが、下の立場の人を「評価してあげる側」になるからです。
立場が上がって、年齢を重ねていけば、どれほどに質の高い仕事をしていても、気配りも礼儀もきちんとしていても、そう簡単に評価はされなくなります。
ですが、それは自分の力がたりないのではないし、注目されていないのとも、期待されていないのとも違います。自分が以前いた場所よりも、ひとつ上の段階に位置しているのだと考えましょう。
ちょっと寂しい気分になるかもしれませんが、役割は順番にこなしていくものですから、かつては自分がしてもらっていたように、
今度は、自分が下の立場の人を評価してモチベーションを引き出してあげる役割を、担っていこうという切り換えも大事ですね。
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