自分を信頼できずに過小評価していると、どうせ自分がやってもダメだし意味がいないしと、自分の力を出していくことに抵抗感がでます。
自分の周囲の人や世の中を信頼できないときも、目立ってしまうと攻撃されるのではと恐れがでてきて、力を出さないことで自分を守ろうとします。
自分や周囲を信頼できず否定的になっていると、仮に「抵抗感や恐れを乗り越えて力を出していこう!」と考えを改めたとしても、(否定にひっぱられてしまうので)動きが「逆回り」になることがあります。
こうなると、ものすごくがんばって努力をしていても、正しい方向に力が向かわないので、結果が積みあがっていかなくなります。自分の中にある否定的なとらえ方に、まずは気づくことが必要になります。
動きが逆回りの状態とは、自分や周囲を信頼できずに否定的になっていると、そちらの思いにひっぱられて、思考や行動の仕方にブレーキがかるということです。
ブレーキを掛けながらアクセルを踏むような状態で、前進していくための労力が二倍かかるので大変になり、そのわりには前進の距離がでません。
たとえば、本来の進み方が「時計まわり」だとすれば、否定的になっているときは「反時計まわり」です。そういう動き方でも前進できなくはないけれど、停滞しやすくなります。本来の時計まわりの流れに「押し戻される」からです。
この「逆でも前進できなくはない」のが問題で、、、いっそ、逆では進めないというなら、わかりやすいのです。そこで気づいてけるからです。ところが「逆でも前進できてしまう」ので、気づくことが難しく、二倍の労力が掛かる状態がいつまでもつづいて楽になる時期がきません。周囲の流れに乗るという進み方もできません(流れにのると、せっかく進んだ距離を戻されることになる)。
根底に「否定」があると、こうした状態になりやすいのです。努力を続けていける「力」があるなら、本来の流れにそった方向につかっていくほうがいいですよね。
先日、あるご相談者さまが、この「時計まわり」を「無重力」と表現をなさっていました。「抵抗感がなく普通に進んでいける状態」だと。
無重力とは、すばらしくわかりやすい表現だなと思いました。
否定があると、自分から「わざわざ重くする」進み方をつくりだすか、選んでしまいます。否定のとらわれから抜けると、無重力で力を出しやすくなるということです。
この「根底にある否定」がどこからくるかというと、自分が「この人生で学ぶべき課題」という、いわゆる「カルマ」であることが多いです。人生観や価値観とがっちり結びついているのでなかなか気づかず、さまざまな出来事の山場を経験してからの、人生の中盤以降にならないと直面しない部分なのです。。。(>_<)
逆にいえば、誰もが(必ずカルマはあるから)人生の中盤くらいになると、こういう事柄に少なからず直面するものなので、もし今、何か進めなくなっている事柄があれば、自分の心の中にある思いを見つめてみてください。
コメント
流れるプールで、向こう正面に行く時に流れに逆らって泳いでしまう感じでしょうかねぇ?
私も今、そういう時期なのかもしれません。トホホ。(T_T)
どらどら様
流れに逆らって「泳いでしまう」うえに、そのやり方が「正しい進み方」で「他の進み方は存在しない」と思い込んでしまうようなことですね。自分を否定しているか、周囲(自分以外の何か)を否定しているか、「何か」があると思うので、心の中を掘り起こして探してみてください(^_^)/