誰にとっても「自分のことはよくわからない」ものです。
自分と自分との間には距離がないので客観視できないためです。
これは「悩んでいること」にもあてはまり、自分が本当は何に困っていて不安になっているか、わかっていないことは意外と多く、
いつも悩んでいる(と思っている)ことは、自分の本当の悩みではなく「うわべの思い」で、さらに深いところに「本当の思い」が隠されていることもよくあります。
そのためリーディングセッションの初回でいただく相談内容と、二回目以降のそれとでは、方向性が真逆になることもあります。初回では「○○を避けたい」相談だったものが、二回目は「もっと○○になるには」に変わっていくという。
つまり避けたいという不安(やりたくないと思っていたこと)は、実は、やりたいけれど不安だから避けたいという「認識のねじれ」があったということです。
意識の浅いところにある思いと、深いところにある思いとは、まっすぐな配線ではつながっていなくて、遠回りしたり、複雑にねじれたりしているので、自分の本音も簡単にはわかりません。
自分に深く向きあい、遠回りやねじれの思考パターンをかきわける作業を続けて、やっと少しずつわかっていくものなのです。
自分という存在とつきあっていくために、自分をよく知るというのは、このようにかなり手が掛かるものです笑。でも、そうするだけの価値があります。意外な本音を知ると、これまでとの落差を感じ、自分のことながら感動するくらいの大きな気づきになることもありますね。
自分とのつきあいとは、人生が続くかぎり切り離せない長いものなので、じっくりととりくんでいくのがいいのでしょうね。
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