この世には、時間というしくみがあるので、すべては変化していくようになっています。変化するということは、成長することでもあります。
自分自身や、自分に関わるものごと(置かれている環境など)が、今いる場所より一段上の「次の段階」にきりかわって移行期は、混乱と迷いが多くなります。
自分のことが、わからなくなる。
この時期の心の中は、混乱と迷いが多くなるのですが、どうしたらいいのかわからないような、苦しさや辛さを感じるのとは、ちょっと違います。
悩むこととも、困ることとも別で、何をしていいのかわからないような、落ち着かないような、と、自分がよくわからなくなります。
成長ゆえの、次の段階へのぼっていく時期ですから、こういう時期は、あちらの世界からの後押しもとても受けやすいので、ある意味とっても勘が冴えますし、アイデアもたくさんひらめきます。
情報や機会も、集まってくることもります。一見、「きてる」し、「のっている」状態なのです。
・・・が、本人的には、自分がどこに向かって進んでいるかわからない、進まされているのか?もわからず、順調なような、停滞なような・・・。いろいろ入り組んで、混乱します。
まるで見えない力に、かき回されているような、しかし同時にその作用で前進もしているような、不思議な感覚を覚えることもあるでしょう。
移行していく最中は、そうなります。そういうことが起こりやすいですし、自分の認識がそうなりやすいです。
新しいエネルギーに、馴染むまでの間のこと。
新しいものに馴染んでいくまでの、違和感でもあるのです。それまでの習慣や考え方がかわるときには、新しいものが馴染んでいくまでに、しばらくの時間が必要となります。
たとえば、自由にのびのびやっていた小学校から、制服を着て中学校に進んだときの「慣れるまでの必要な時間」のようなものなので、これは時間に任せていき、次の段階のエネルギーに自分がなれていくための準備期間とうけとめていくことです。
力む必要はなく、そのまま時間に任せて委ねる。
この、落ち着かない状況をなんとかして止めようとか、「答えを出さなければ」と力んだりするより、そのままを受けとめることが一番いいと思います。(落ち着かないのは、答えを出していないことが原因ではなく、次の段階に進んでいることが、馴染みきっていない違和感でしかないからです)。
中学校の話にもどすと、制服や新しいカリキュラムになれるまでの違和感に、「答え」をみつけて何とかしようという解決の仕方は・・・適切ではないのと同じです。
少し時間をおくと、いろいろなことが落ち着いてきたり、自分が納得できたりすることも増えていくと思います。
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