何をやっても仕事がうまくいかないので、自分に向いている仕事の種類を知りたい、というご相談をいただくことがあります。
しかし、仕事の種類が、うまくいかなかった原因であるとは限りませんよね。中にはそういうケースもあるかもしれないですが、そうでないケースも当然あるでしょう。
「今までやってきたことが全て上手くいかない、ならば、別のもっと向いたことがあるはず」という考え方の前に、「なぜ、今までの仕事がうまくいかなかったのか」を考えてみるほうが、解決のための近道になる気がします。
過去の要素を、書き出してみる。
今までの仕事の経歴や、そこで起こった出来事などを箇条書きにして眺めてみると、共通点が見えてきて、なぜうまくいかなかったかが自覚しやすくなります(書く、という行為は、思考の整理になります)。
「なぜ」が分かると、次ではその要素を避けて選ぶという選択もとれますよね。
その「なぜ」が、仕事の種類とは限らないのに、種類だと思い込んでその前提で考えてしまうと、正しい見方がなされませんよね。
多くのご相談を統計すると、仕事の悩みというのは、大部分が、実は「仕事の人間関係の悩み」です。特に女性は、その傾向があります。うまくいかない原因は、「仕事の種類」ではない場合も多いのです。
「何が、向いているか」の前に、「なぜ、うまくいかなかったか」の分析を、まずはしてみてください。向き不向きを考えるのは、その分析の後に行うのがよいでしょう。
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