「感情というエネルギー」は、種類がいろいろあるようでいて、根っこは繋がっている「同じもの」です。
喜びも、怒りも、イライラも、すべて「感情」の表れ方の違いに過ぎず、「同じエネルギーを使った反応」の形です。
感情は、適度に発揮されて、流れがスムーズになっていることが大事です。
感情をまったく出さない状態でいると、内側にエネルギーがたまってしまい、そのうち「重さ」が生じ、「ネガティブな発揮のされ方」になっていくことがあります。
場面や状況による、使い分けが大事。
感情というものに、良いも悪いもありません。ですが、その感情を出すにふさわしい場面とか、出しても問題のない状況や相手というものはありますから、ふさわしくない出し方をしてしまうと、何らかの不調和があらわれます。
たとえば、不満や怒りを大きく出し過ぎて、その場が気まずくなったり、信頼関係がなくなったり、特定の相手との間がこじれたりすることもあります。喜びや嬉しさの感情であっても、それを出すべきでない場面なら、やはり同様のことが起こる場合があります。
感情を出すことが悪いのではなく、感情の出し方がまずいケースで、何かしらの問題になるというだけなのですが、使い分けがうまくいかなかった経験を重ねてしまうと、感情を出すことが怖くなります。
そうして出しても問題のない感情までも、表現せずに抑えたり、内にためたりするのが積み重なると、だんだんと「重さ」が生じます。
重くなると、ネガティブな方向に発揮されやすくなり、怒りやイライラを誘発します。特定の原因がなにもなくても、怒りがわきやすくなり、心のバランスが保ちにくくなります。
望ましい形で、発揮していけばいい。
ためてしまうと重くなり、ネガティブになるのですから、適度に外に出していけたら問題は起こりませんね。
すべての感情は、同じエネルギーの別の表れですから、望ましい形で外に放っていけばいいということになります。
感情を適度に表現できる人は、内にたまって滞ることがないので、エネルギーを軽いまま表現することができます。そうすると、ネガティブな表れになりにくいです。
感情の経路も、適度に使って、流れがいい状態にしておくことが大事なんですね。
感情的になって失敗したことがある人は、「出さないようにしよう」と気配りをすることが多いと思いますが、出さずにためてしまっても重くなって、思わぬ形で「出てしまう」こともありますので、
感情そのものが悪いのではない、ためてしまうとそうなるという、関係性を理解していけばいいですね。
そうして、感情を出すことを恐れなくなり、使い分けをして出していけるようになれば、「たまってしまったものが重くなることは減っていく」でしょう。
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