いつも他人に気配りをしていて、疲れてしまうので「今後は、一切こういうことをやめよう」「お人好しを卒業しよう」と決めても、たぶん、いきなりは望む状態にならないと思います。
少し時間をかけて、ゆっくりと、やりすぎにならないペースをつくっていくといいでしょう。全部をやめるのは、きっと難しいです。
なぜなら、疲れるほどに気配りをする優しさをもっている人ですから、やめたらやめたで、「でも、あれでよかったのか」「私は冷たい人間ではないか」と、今度は「気配りしない自分が気になってしまう」からです。
多くが、そうした不安感に負けて、元の状態に戻ってしまいます。
行動のしかたには、持って生まれた気質も関係していますから、人のために疲れるほどに気配りする人は「そうしていることが、自分の存在意義を実感できて安心する」という面もあるのです。
いきなり全部をやめてしまったら、労力的な疲弊感は減るとしても、今までえていた実感が得られないとなると、それもまたバランスがとられなくなります。
少しずつ度合いを薄めていくなどして、やりすぎにならないバランスを見つけていくのがいいと思います。
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