小説の、先の展開がわかることが(まれに)あります。

先日、ある短編小説を読んでいました。そんなに難しくはない内容で、読みやすい文章なので、あまり集中もしていない、流し読みのような感じでした。

ふと、読みながら、「その先の展開の一部」が、脳裏に浮かんできました。

「・・・この女性は、過去に八重歯があって、大人になってから矯正したというエピソードが出てくるんじゃないかな?」

読み進めると、そのとおりの展開になりました。

そしてまた、先の展開の一部が、思い浮かんできました。

「何か、「クスリ」という単語と関連する展開になる?」

次のページを開くと、主人公の女性が憧れている男性は、過去に荒れている時期があって、クスリにも手を出しかけた、という内容が書かれていました。

たくさんの本やアルバム

私はときどき、そのように、本を読みながら先の展開がわかることがあります。そんなに頻繁にではないですけれどね。

おそらく、リーディングという仕事柄なのでしょう。

「ご相談文を読んで、解釈し、回答をする」という行為の積みかさねによって「文章を通して、書かれている以上を把握する」ことが、習慣化されているためだと思います。

小説の内容にものすごく集中して入り込んでいるときは、こういうことは起こらず、少し余裕があって流し読みのような状態のときに、起こるようです(あくまで私の場合です)。ほどほどの集中という度合いがセンスが発揮されやすい状態なのかな、と解釈しています。

しかし、こういう現象がおこると、そちらに気を取られてしまい、小説の内容そのものが頭に入らないので、読書をしている意味があるような、ないような・・・?ですが、「経験を重ねれば、相応に回路が磨かれていく」ことの表れなんだろうな、と思います。

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