恋愛をする機会は、人として大きく成長する機会にもなる。

多くの人は日常のあらゆる場面で、普通に「自分の考え方が正しい」「自分のこれまでのやり方が、もっとも自分にあっている」という認識をもちますよね。特に理由がなければ自分を変えようとはせず「自分はこれでいい」「このままでいい」と考えます。

自分はこれでいいと思っていることは、わざわざ「変えようとしない」し、なかなか「変えられない」ものです。

しかし、あるきっかけで、肯定し続けてきた「これでいい」が唐突に揺らいできて、「もっと別の価値あるものが存在する」という別の価値観がでてきたり、「自分をさらに成長させていきたい」と変化を望んだりすることがあります。

それが、恋愛感情をもったときです。

バイオリンを手にして考える女性

特に自分とまったく違うタイプの人に好意をもったときには、この振り幅が大きくなります。迷う、揺らぐという範囲をこえて、自分のこれまでのやり方を「疑う」くらいのインパクトが与えられます。

恋愛感情をもつとは「相手をいいと思うこと」なので、自分の中にはない、これまでの自分のやり方と違うものを、「いいものだ」と認めることになりますね。

それまで正しいものとして固定されてきた「自分はこれがいいという基準」が、揺り動かされて、新しいものが含まれていきます。相手に好意を抱くことが、「これまでの自分を見つめ直すこと」につながるのです。

人が大きく成長する時期の少し前には、これまでなんとも思っていなかった相手に恋愛感情をもつようになったり、恋愛対象となりそうな相手が、いきなりあらわれたりすることがあります。

偶然なのか、必然なのか。これは本当に不思議なものです。恋愛感情をもつことで、自分が変わる度合は大きいので、人生の中で大きく成長する時期には、学びを加速させるための機会が与えられるものなんだなあと感じます。

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