男性の縦の序列と、女性の横のつながり。

対人関係の悩みや不満は、程度の差こそあれ、誰もが抱えていると思うのですが、どこまでも深刻に悩んでしまうのは、圧倒的に女性が多いです。

女性は、悩みを口にすることに躊躇がないけれど、男性は悩んでいても、「言えないし、言わない」ものですから、単純な比較はできませんが、

その点を割り引いても、悩みの深さ(あくまでも本人の、当事者としての)は、女性のほうが深くなる傾向があると思います。

通常、恋愛関係を除けば、異性間において、深く悩んでしまう感情のもつれは起こりにくいものです。

なぜなら、妬みや嫉みの感情は、「比較」から起こりますが、異性間では、「違うのが当然」という前提があるため、同列に並ばず、比較の概念が発生しにくいためです。

同性の場合は、比較が容易なので、ちょっと違うことをしたり、誰かの気に染まないことがあると、いとも簡単に指摘や批判の対象となり、やれ前例を踏まえない、空気を読めだのと、イザコザが起きます。

男性同士の関係は、縦の力関係の繋がりが多く、女性同士の関係は、同じであるという横繋がりとなることが多いです。

つまり、男性間で、人間関係がうまいくいかない人は、「縦の序列(上下関係)」を、読み違えてしまう人や、その感覚が薄い人が多いようです。

そして、女性間では、「横のつながり」に入れない人や、合わせられない人が、浮いてしまう傾向があります。

こういうことは、言われてみればそのとおりだけれども、言われないと気がつかないものかもしれません。そういう感想をもつのも、女性に多いのです。

男性は、言葉ではあらわさなくても、自然とそういうものだという認識は身についている場合が多いようですね。

その理由は、男性のほうが、脳の構造的に「図式としてイメージする感覚」が優れているからではないでしょうか。地図を読むのは男性のほうが得意だといわれます。そういう特性で、言葉や思考に置き換えなくても、自然と「構図」「図式」として、内的な領域でイメージして把握する感覚が優れているからではないかと思います。

 

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