はやくものごとを成し遂げるほうが、時間が短縮されて得をするという考え方もあります。
ですが、ゆっくりと時間をかけて、成し遂げるまでの「いろいろ」を楽しむという考え方もできます。
結果だけが大事なことなら、少しでも早くおえたほうが得であり楽だということになります。時間は有限ですから、不必要なことに費やしたくないという気持ちは当然です。
けれど、結果にいたるまでのプロセスの中に、学びがあったり気づきがあったりすることも多いものです。または、「プロセスを含んだ結果」というまとまりとして、得られるものが大きくなることもあります。
はじまりとおわりがある、これは、時間というしくみがある、この世特有の変化です。
はじめたことは、いつかはおわりがきます。それまでの間を、急いで駆け抜けるのもいいけれど、じっくり味わうのもいいものです。
じっくり味わって楽しむという気持ちになれないときは、焦りがあるときです。何に対して焦っているのか?と自分の中に問いかけをしてみれば、そのほとんどは「理由はないが、早くおわったほうがいいと思ってしまっている」だけなのです。
早くおえられるほど、効率化されてよいことだ、という思いがあると、せっかくの「待ち時間となる、プロセスのいろいろ」を楽しむことができません。
意識を切り換えて、この待ち時間をどう楽しむかという考え方を意図的に行ってみるといいでしょう。そう考えてみると、ゆっくりと展開するものごとのスピードが、むしろありがたく思えてくるものです。
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