頭の中で考えている「思考」も、行動や発言と同じようにエネルギーとしての作用をもちます。
思考は、外へとあらわれていくようすがわかりません。ただ自分頭の中であれこれ思っているだけなら(発言を伝える場合のようには)物理的な相手がいないので
「考えるだけなら、何もしていないのと同じ」に思えてしまうものですが、エネルギーはつくられて放たれていきます。
自分の内的な領域で行われている、その場だけのことだからと、軽く扱ってしまうことが多いですが、これらも作用があることを覚えておきましょう。
ただし、実際の動きをともなった行動や、言葉にした発言ほどの効力とはなりません。それらを越えて強く働くことはないけれど、作用は「ある」ことは意識しておくといいと思います。
自分をこのように向上させていきたい、人生をこんなふうに彩っていこうというような、前向きな思考は、あなた自身を前に進ませていくためのエネルギーとなります。あなたを後押ししたり、牽引したりしてくれます。
ひとつひとつの思考から発生するエネルギーは小さいとしても、それらが重なることで、強い力となり支えとなってくれるのです。
「では、否定的な思考をしていると、自分が自分の人生を邪魔していることになるのか?それらのすべてを改めなくてはいけないのか?」とは、心配しすぎなくても大丈夫です。
思考にもエネルギーとしての作用はありますが、しかし先に述べたように、そのひとつひとつは小さいのです。
人の状態は上下するものですから、ときに否定的になるのは自然であり、すべてがダイレクトに影響するというものではないからです。
思考にも幾らかの作用はあり、その積み重ねによって大きくなるものであるから、普段からの思考についても、明るい肯定的なものであることが望ましい、ということです。
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