お金が減るかもという「怖れ」を、内にためないようにする。

この世には、時間というしくみがあり、すべてのものは変化していきます。

変化という動きは、ときに、失うことへの怖れを引き起こします

あるものが減ってしまうとか、無くなっていくという怖れは、この世特有の(時間というしくみがあるからこその)感覚となります。

何に対して(失うかもという)怖れを覚えるかは、個人差がありますが、お金に対してこの感覚はでやすいものかもしれません。

お金という「物質」「価値」というものが、わかりやすいものだからでしょうね。

「気持ち」としての怖れについては、過去記事でも書いているとおり、「そのままにする」という方法をおすすめしています。

怖れはこの世という時間の中にいる限り、必ずでてくるものなので、それをなくそうとか、その気持ちと戦おうとすることは無理だからです。

しかし形ある「物」への失う怖れについては、目でみたり確認したりできてしまうので、気になる度合いが大きくなったり、心の中に留まる印象も大きいものとなるので、それについては、物理的な対処ができるならそうするほうが、心が安定していく場合もあります。

お金についても、形があり、日常でよく関わることなので、こうした怖れがでてきてしまうと、そのことがずーっと心の中に留まりやすく、なかなか忘れていくことができないし、気をそらすということもできにくいものなんですよね。。。

この場合は、怖れ自体をなんとかしようとするよりも、(可能ならば)お金を少しでも増やしていく、持っておくことが、心の安定になる場合が多いです。そのほうが本人的には楽になります。

たくさんは無理でも、少しなら、工夫すれば可能になりますから、可能な範囲で何か取り組みをしてみると安心が広がります。

・・・といっても、お金が無くなるのでは、という怖れがあるときに、「減らないようにしよう、使うことを減らそう」という意識と行動だけでは、実際にそれで幾らか節約できても、あまり怖れの解消にならないです。

なぜなら、「減らさないように」という意識は、減るかもという緊張感が持続するからです。

こういうときは、同じ節約をするにしても、「増やすために、節約をする。使い方を見直す」という意識の向け方のほうがいいですね。

そして、支出を抑えるだけでなく、「何か、得られる方法はないかな」と、「得るためにできることがあるだろうか」という考え方をしていくと、気持ちが、「何か」という広い外に向かって動いていくので、「お金」というひとつの対象にとらわることも解消できます。

広がると、緊張感がなくなり、緩みがでてきます

そうなると、怖れも軽減されていきます

同じことを思うにしても、内側に留めるような考え方になると、エネルギー的にも滞って重くなる、怖れが自分の中でクローズアップされやすくなる、ということなのです。

外に向かう流れができる考え方は、エネルギー的にも軽くなりますし、自分が何かの動きをとって、工夫したらこうなるんじゃないかなーという、創造的な思考になりやすいので、現実に、そのことが反映しやすくもなるんですよね。

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