自分のことを話さないと、発言の主旨も人物像も誤解されやすくなる。

自己主張は控えめで、口数も多くはないのに、なぜかいつも「人の悪口ばかりいっている」「他人を下げてばかりだよね」と周囲から思われてしまう人がいます。

この件で困っているとご相談は多いのですが、これは「無意識でやっている会話の仕方」が間接的に原因になっているようです。

古代中国の女性

普通に考えれば、控えめで積極的に発言をしない人が、悪口ばかり言う……などという状況にはなるはずがないのに、実際と違う人物像に見られてしまうのは、

自分のことを話題にしないから

だと考えられます。

自分を話題にしないなら、他人を話題にすることになります。その度合が大きいことが、変に誤解されたり、ねじれた受けとり方をされたりする原因になるのです。

自分を話題にしない人は一定数いると思います。理由は自信がなかったり、自分のことがよくわからなかったり。そういう人は「自分はこう思う」「自分はこちらが好み」と口に出すのが苦手です。そもそも、会話で自分自身を話題をするという前提をもっていません。

そうなると、自分の口からでるのは

いつも「他人の話題」になります。

さっき部長がこういっていた。課長から回ってきた仕事がこんな内容だった。田中さんはこう考えているんだって。山田さんはこんなことをしているらしいよ。

自分的には「事実をそのまま共有した程度の感覚」でそれ以上の意味はないのですが、他人のことばかり話題になると、なんとなく「うわさ話」っぽい空気感になりやすいです。

また、聞く側からすると、わざわざ話題にするってことは不満があるのかな……、何か含むものがあるのかな……と深読みしたりして、

その先は、よくありがちな「不正確な伝言ゲーム」になります。

改善する方法はシンプルで、

自分について、とりくむことが大事です。

  • 自分を知る
  • 自信が持てるようにする
  • 自分の意見を言えるようにする(他人がそうしているように)
  • 自分のことを話題にしていく(他人がそうしているように)

自分の話題と、相手の話題と、どちらでもない話題とが、ちょうどいいバランスになるとこうした誤解はあまり起きなくなります。

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