これからの働き方について考える機会をつくろう

仕事に関連する相談はいつでも多いのですが、この5~6年、とくにコロナ以降の数年で顕著に「仕事への迷いや悩み」の内容に大きな変化が出ていると感じます。

数年前までなら、「仕事の悩み」とはいっても、実質「職場での人間関係の悩み」であることが多かったのですが、

ここ数年は、転職の仕方とか、まわってくる業務に対するスキル不足を感じるとかの、文字どおりの「仕事についての相談」が増えています。

本に囲まれている少女

数年前までに多かった「仕事の悩み=職場の人間関係の悩み」というのは、終身雇用が前提にあったことも大きいと感じます。日本の労働市場は流動性がないので顔ぶれが固定され、人間関係で揉めるとひきずって大変になります。そして一度入社すれば雇用は安定していているのでそちらは悩まなくてすみます。それで結果として残るのが人間関係の悩みだったのでしょう。

相談をいただくのは正社員以外の方も多かったですが、そういう立場なりの安定がまだ見込めていたり、起業ブームも手伝ってかあまり悲壮感はなく、やはり仕事の悩みとは「職場での人間関係の悩み」であることが大半でした。

しかしこの数年で変化が加速して、雇用のスタイルだけでなく、業務自体もびっくりするくらいの速さで新しくなり続けています。社会全体のしくみが動けば、それにあわせた仕事の仕方になるので今後もこの流れは止まらないでしょう。

そう考えたときに、これからの働き方をどうするか。

先を読むのが「早い人」はもう数年先を見越して考えだしています。それで文字のとおりの「仕事の相談」が増えているのだと思われます。

こういう相談をいただいたとしたら。その人が置かれている状況にあわせて解釈をする必要があり、決まった答えを記事内で示すのは難しいのですが、たとえば、転職を選択肢に含めるのがいいのか、今のままで頑張るのがいいのか、社内での部署異動や担当業務の変更を模索するのがいいのか、いろんな考え方があります。お金の問題だけだったら副業という方法もあります。

共通していえることは、これから斜陽になっていく関連部門からはできれば遠ざかり、成長が見込める関連部門にいけたらメリットは大きいでしょう。仕事がうまくいくかどうかは実力だけでは決まらず、環境の影響もかなりありますので。

たとえるなら、斜陽になる部門とは「下りエスカレータ」のようなもの。そこで結果をつくるには「下りエスカレータを逆走して駆け上がらなければならない」ので、それはもう大きな負荷が掛かります。

未来はどうなるかはわからないとはいえ、世の中の現時点での動きから推察できることはあります。そこにこれまでの自分の経験と少しの直感なんかもいかしながら、アンテナをはって情報集めをしてみるといいでしょう。

コメント