これは私がスピリチュアリズムを学んでいたときに教えてもらった話なのですが、日本ではわりとよく聞かれる「生霊」という言葉は、イギリスではまず使われることがないそうです。日本特有の考え方だということでした。
生きている人からの強い念みたいなものが、その人自身と同じ性質をともなって他者に作用してしまうケースはあります。オーラを見るとそういう現象が起こっていることはあるけれど、それをイギリスでは霊とはとらえず「エネルギー」としてとらえている、ということなのかなと思います。
一方、日本では「まるで憑依のような現象が生きている人との間で起こっている」という意味で、生霊という言葉であらわしたのかもしれません。つまり言葉のつかい方の違いで、同じ現象をより情緒的な表現にしただけのようにも思います。
霊体そのものが生きている人から抜けて別のところにとんでいく‥‥‥などというのはちょっと考えにくいですからね。じゃあその人自身はどうやって生活しているのか、ということになってしまうので。
先日この話題をセッションで質問されて気づきましたが、「生きている人からの強い念が作用してくる」現象自体が、10年前と比べると相当に減っている気がします。
それは時代が変わって人間関係のつながり方が薄れてきているのと、あとは、時代とともにみんな「強くなってきている」と感じます。他人を気にしたり、影響されたりしなくなってきて「自分を出していく」方向にいっているので、こうした影響も前よりは受けにくくなっているのかなと。
コメント