ソウルメイトとは、たましいの観点からみて、縁が深い関係のことです。
この世で出会い、関わることによって「お互いに学び合い、成長を助けていく」ような関係です。
どんな人にも、そうした縁をもつ相手は、複数存在します。
一般的に、ソウルメイトという言葉が使われるのは、若い女性同士の、恋愛や相性などの会話内であることが多く「運命を共にするような大恋愛の相手」というような解釈が、なされているものと思います。
ですが、たましいの観点からすると、恋愛は、人生という大きなものの一要素ですから、ソウルメイトと呼ばれる、たましいの繋がりの相手は、恋愛の相手には限定されず、いろいろなパターンがあります。
人として成長したり、感銘を受けたり、学びを得たりしていくための関係とは、恋愛に限ったことではないですからね。恋愛感情による印象は大きいけれども、そもそも、恋愛対象とならない年齢差がついている間柄もあるでしょうし、そこはいろいろなのです。
恨みや憎しみをもつ関係であったとしても、その関係からお互いが深く学び合って成長していくこともあるでしょうし、必ずしも、相手に、好意的な感情を抱くとも限らない、好き嫌いなどの感情を超越した、広く深い観点からの繋がりをもつのが、たましいのご縁=ソウルメイト、なのです。
自分のソウルメイトは誰なのか、既に出会っているのか、気になる人も多いかもしれません。しかし、ソウルメイトというのは、「こうなったら、当てはまる」「こうなっていなければ、該当しない」というような、○×をつけられるような明確なものでもありません。
とても広い意味でいえば、今回の人生で出会う全員が、自分にとって、学びを与えてくれるソウルメイト、とも解釈できます。
なぜなら、どんな人間関係も、自分とまったく何の引き合う要素もない、縁のない人とは、出会わないようになっているからです。出会う機会が作られたならば、そのことが相応の意味と学びがあることを示しています。
あらためて考えてみると、今回の人生で出会う人、関わりをもつ人というのは、実はそれほど多くはないものです。
全世界の人口からすれば、ごく僅かな人達としか関わることができませんよね。その限定された人達とは、お互いに、何らかの意味で引き合って関わりをもつご縁があったソウルメイトだという解釈も、広い意味でとれば出来るのです。
もう少し狭い範囲でいえば、「生まれる前の段階で、お互いの学びのために、それぞれ役割を決め、ふさわしいタイミングで、ふさわしい立場と状況において関わりを持ち、成長に繋がる影響を与える関係」がソウルメイトとなりますね。
お互いの霊的成長、癒し、気づきなどに、深く関わりをもち、大きな印象を与えてくれることが多いです。
しかし、関わりの「深さ」や「大きさ」と、時間の「長さ」は必ずしも比例はしないので、ほんの短い期間だったり、一度の出会い、というケースも、あるいはあるかもしれません。ソウルメイトは、ただひとりの相手ではないですから、複数の中に、そういう関わり方の相手もいると思います。
こうした前提をもって、これまでの人生を思い返してみれば、「そういえばあのときの、あの関わりが、自分の人生に大きな影響を与えているな」とか、「あの人と知り合ったことで、たくさんの学びが得られて感謝している」という、印象的な相手が思い浮かぶのではないでしょうか。
これは、このケースは当てはまる、または、そうでないというふうな、明確な○×を決めるようなものではないので、自分の「心」で判断をしていくといいでしょう。
この世で過ごす人生の時間で、関わる人の数は、少なくはないけれども、それほど多くもないことを改めて考えてみれば、関わりをもつことになるすべての人との機会は、とても貴重な学びであるとわかります。
ソウルメイトについて考えることは、そうした深い気づきを得られることにもなりますね。
ひとつひとつの出会い、関わりに、学びの要素が含まれています。
自分が、それらに価値を見出して、大きなものをつかむことができるなら、その相手となってくれた人はすべて、自分にとってのソウルメイトなのです。
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