古くて不必要な情報は手放し、今の自分に役立つものを集めていく。

形のある「物」は、場所をとりますし、形として目に留まりますから「不要になったら処分しよう」という気持ちになるけれど、

形がない「情報」は、場所もとりませんから「使わないまま持っていても邪魔になることはないだろう」と、不要なものを処分しようとか、整理しようという気持ちになることは少ないですよね。

そして、知識や情報は多いほど可能性が広がり、たくさんの中から最適なひとつを選んでいくほうが望ましいと思ってしまうものなので、不要なものでも減らそうとは考えず、もっと増やそうとしてしまうものではないでしょうか。

けれど、人が、実際に活用できる情報の量はだいたいきまっています。多すぎても、情報を蓄積しておく「自分の内側にある書庫」があふれてしまいます。

何が重要な情報で、何がそうではないのか判断が難しくなったり、あれにもこれにも当てはまるようで気になったり、本当に必要な情報が埋もれて、他が目立ってしまったり・・・と、混乱が引き起こされることもあるのです。

人は成長していきますから、その時々で必要となる情報も変化します。以前のある時期には役立ったものも、今はそうではないものもたくさんあるでしょうから、自分の内側にある「書庫の資料を再確認して、必要なものを残し、そうでないものを手放す」作業を、ときどき行うようにしましょう。

具体的には、外の書庫(現実の本棚にある読まない書籍、引きだしの中にある使わない紙の資料など)を再確認して整理することです。内と外は繋がっていますから、外にあるものを整理していくことで、内の整理も比例して行われていきます。

使わない資料を残しておいている、ということは、心の中にそれを「いつか必要とするかもしれない。役立つかもしれない」というとらわれがあるということですから、それらを見つめていくことは、心のなかを見つめていくことにもなります。

そうして「空間」をつくると、今とこれからに役立つ、新しい情報が入ってきます。または、その空間を埋めることにふさわしい情報はこれだと(不要なものが除かれることで)気づきやすくなり、新しい動きに向かっていこうという意欲も大きくなります。

不必要なものを整理すると、それだけ「重さ」がなくなり、軽快な思考と行動ができるようになるのです。

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