失敗したくないという怖れで、行動ができないときには。

失敗したくない気持ちがあっても、行動することが可能です。

失敗したくない気持ちをもったままで、成功することも可能です。

失敗したら困る、失敗しないように安全でいたいという気持ちは、誰の心の中にも存在します。何か行動を起こそうとしても、この気持ちがブレーキとなり、なかなか一歩を踏み出せないことがあります。

動く必要性を感じていたり、新しい刺激を得たいとは思っていても、同時に今のままでもいいじゃないか、安全なところにいたいという気持ちも、同時にでてきてしまいます。

自分を高めようという気持ちと、自分を安全圏において守ろうという気持ちと、単体でみれば逆のことを、同時に抱えることができるのが、私たちに備わっている感性の器です。

そうなると、ひとつの器の中に、逆の事柄が入っていることになり、両者の「間」に、いろいろな感情がはさまってしまうものなのです。違うもの同士が並んでいるすき間に、感情が入ってしまうのですね。

期待感や、高揚感という感情ならば、それを力にして進むことができますが、怖れが入ってしまうと、ブレーキが掛かってしまって、動き出せなくなるのです。

失敗したくないという怖れで行動ができないときは、「事柄」そのものではなく、その間に挟まっている「自分の感情」に、フォーカスしてしまっているとも言えます。

感情は感情として、存在することを認めつつも、そこから意識を少しはなしていき、自分がこれから行動しようかと検討をしている「事柄」「行動の内容」のほうに、意識を向けてみてください。

感情をなんとかしようとせず、戦って消滅させるのではなく、そのままにして、意識の焦点があたるところを変えてみるのです。

何も行動しないままだと、よけいに意識が感情に向かってしまうことは多いものです。

行動をしていくと、そちらにエネルギーが使われますから、怖れの気持ちのほうばかりにエネルギーが向かってしまうことを変えられます。

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